人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

野球 コラム 2024年7月31日

“インドア派”4年目の大谷翔平は偉業へ前進している

野球好きコラム by 山田 結軌
  • Line

大谷の屋外打撃練習は“レアシーン”(写真は2024年2月撮影)

“インドア派”になって4年目を迎えている。ドジャースの大谷翔平投手(30)はシーズンに入ると屋外での打撃練習をほとんどしない。1度目のMVPを獲得した2021年から、屋外フリー打撃を控え、室内ケージでの調整を経て、試合に臨むルーティーンを続けている。今季は春季キャンプの序盤こそ屋外でフリー打撃を行ったが、オープン戦がスタートするとその回数は減り、室内調整に努めた。

「中(室内)で十分(練習を)できているということと、外で振ることでプラスも、もちろんありますけど、自分の中で今はマイナスになっていくことの方が多いかなと思うので、中の打撃だけやっています」

7月15日、オールスター戦前日の会見では、そのように理由を明かしている。では、そのマイナス要素とは?

「(屋外での練習は)遠くに飛ばすためのスイングにシフトしていく傾向がある。状態によっていい場合はありますけど、今はどちらかといえば、どういう打ち方をすれば飛距離が出やすい、いい角度で上がっていく方向にフォーカスした方がいいので、中(室内)でそっちを優先的に打球を見ない方向でやっています」

室内では、打球の行方を気にすることなく、スイング軌道や投球に対してのバットの出し方など技術的なことに集中できる、というわけだ。大谷の考え、取り組んでいる“正しい動き”ができているかどうか。それらのチェックを重要視している。

2022年、ドジャースタジアムでのオールスター戦では屋外でフリー打撃を行った。ファンサービスの一部という考えがあったかもしれない。昨季、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)期間中もフリー打撃を行い、圧倒的な飛距離でファンのみならずチームメートも驚かせた。昨季のレギュラーシーズンでは3、4度ほど屋外フリー打撃を披露している。だが、今季は徹底して室内にこもっている。レギュラーシーズン開幕以降、屋外フリー打撃は行っていない。もはや飛距離の確認など“飛び感”のチェックは必要ない、ということだ。

「取り組んでいることはもちろんありますけど、それが100%正しいかは分からない。そうなのではないかな?というのは毎試合、試しています。それをどのくらいで確信が持てるかは分からないですけど、それを引き続きやっていく必要がある。このシーズンがよかったからと言ってそれが正しいかも、分からない。2、3年続けていく中でやっぱり正しいんじゃないかな?みたいな確信はあると思います」

挑戦、失敗、再挑戦、そして継続。正しいという確信を探し求めるスイングとそれを実現するための体調管理やトレーニング。進化の先に三冠王や、フォーティー・フォーティー(40本塁打、40盗塁)など偉業の達成が、日に日に現実味を帯びてきている。

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

Twitter
@YamadaSANSPO

Instagram
sanspomlb

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ