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野球 コラム 2024年7月18日

捕手と内野手にドラフト候補。都市対抗野球でプロが注目する選手たち:野手編

野球好きコラム by 大島 和人
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前回優勝のトヨタ自動車

2023年秋のプロ野球ドラフト会議では、社会人球界から4名の野手が指名された。投手は10名が指名されたことに比較すると、野手が「指名されなかった」印象は強い。

とはいえ、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では大城卓三(巨人)、源田壮亮(埼玉西武)、中野拓夢(阪神)といった社会人出身者が世界一に貢献している。今年はその人数がおそらく増えるだろう。

「注目選手紹介」の後編は、第95回都市対抗野球大会に出場するプロ注目の捕手2名、内野手2名を紹介していく。

ドラフト会議は例年「捕手」「ショート」の指名が多い。難易度が高いポジションを任される選手は他の守備位置への「転用」も可能で、自然と評価が上がるからだ。

第95回大会に出場するプロ適齢期の捕手は、野口泰司(NTT東日本)と石伊雄太(日本生命)が双璧だろう。

野口は名城大から入社して2年目。180センチ・94キロと体格にも恵まれている右打者で、大学時代から強肩・強打の捕手として評価が高かった。2022年の「ハーレム・ベースボール・ウイーク」には、侍ジャパン大学日本代表の一員として参加している。

NTT東日本の捕手陣は実績豊富な保坂淳介がおり、やはり評価の高かった大柿廉太郎(法政大学出身)が同期という厳しい競争環境だったものの、1年目からポジションを獲得。若くして社会人トップレベルの「タレント軍団」を引っ張っている。

東京予選は3試合で延べ7投手をリードしつつ、4番打者として打率.455を記録し、第1代表の座確保に貢献。都市対抗制覇と「その先」を目指すステップをしっかり踏んでいる。

西日本で評価の高い捕手は日本生命の石伊雄太だ。近大高専、近畿大学工学部から入社2年目の彼は179センチ・83キロの右打者。大学時代も「侍ジャパン大学生選抜」の候補合宿に招集されていて、正確な送球、強肩で鳴らしていた。

さらに今季はリード、打撃に向上を見せ、評価を上げている。今回の近畿予選は4試合4失点の堅守に貢献し、打撃は下位打線ながら第1代表決定戦の決勝打を放った。

日本生命といえば山田健太も忘れてはいけない。大阪桐蔭高校時代は根尾昂、藤原恭大、柿木蓮、横川凱と、プロ入りした同期4名とともに春夏連覇を達成。183センチ・87キロと体格に恵まれた右打者で、セカンドの守備も悪くない。

立教大学入学後も4年間通算で打率.291、9本塁打を記録。その活躍と人望は侍ジャパン大学生選抜の主将も任されるほどで、2022年の指名漏れはかなり大きな話題になった。社会人でもすぐに定位置をつかんだが、今回の近畿2次予選は打率.214と数字を残せず、プロ入りには一層のアピールが必要となる。

「適齢期のショート」としては相羽寛太(ヤマハ)の名が挙がる。静岡高校から入社して4年目、21歳の彼は178センチ・84キロの右打者。守備の評価は入社直後から高く、1年目から出場機会を得ていた。4年間で体格も大きくなり、東海2次予選では打率.375と「打」でも貢献を見せている。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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