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野球 コラム 2024年7月9日

【楽天好き】創設20周年企画:仙台にプロ野球チームがある素晴らしさをもっと伝えていきたい。亀谷直幸さん

野球好きコラム by 松山 ようこ
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営業本部・営業企画部部長の亀谷直幸さん

球団創設から20年の節目を記念して、チームの変遷を知る様々な人に話を伺います。シリーズ第5弾は、営業本部・営業企画部部長の亀谷直幸さん。

スポンサーをはじめとするファンのニーズを汲み取って、より良いサービスを生み出し、現在は商品開発を手掛け出ながら売上げを支える裏方のリーダー。

自身も宮城県仙台市の出身で、チームが誕生する前から今に至るまでを知るため、「昔は地元にプロ野球チームがある環境は想像できなかった。その素晴らしさをもっと伝えていきたい」と語ります。

◆地元のチームをもっと特別に思ってもらえるように

東北楽天ゴールデンイーグルスが創設される前、仙台で野球を楽しむ機会はめったになかった。亀谷さんが子どもの頃も、読売ジャイアンツが「みちのくシリーズ」などで、当時の宮城球場に稀にやって来るぐらいだったという。

「野球を見るのは当時から好きでした。でも、たまにしか観られないので『サーカスが来る!』みたいな感覚でした。『球場飯』もカップラーメンを食べたくらいの記憶しかなかった」と少年時代を振り返る。今では『球場飯』でもファンを楽しませる同じ場所で、そんな頃があったとは想像もつかない。

2007年から球団の営業企画部や、ボールパーク部など様々な部署で部長を歴任している亀谷さんだが、2004年の創設当時はいちファンだったという。

「創設当時は全国で、12しかないプロ野球団がやって来たということに驚きを禁じ得ませんでした。それが20年を経た今では当たり前になっている。本当にすごいことです」。

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「最初の頃は、新しく球団がやって来たということで自然と盛り上がりましたが、職員となった今は、地元にプロ野球の球団があることが当たり前になったからこそ、飽きられないよう、もっと特別に思ってもらえるように工夫していかなければと考えています」。

仕事のこだわりは、感動してもらうため、相手の想像を超える経験、提案、おもてなしをすること。「例えば『球場飯』なら、昔の地味なイメージをなくして、若い人や子どもも楽しめるように、見栄えの良いメニューを取り入れたりしてきました」。

「選択肢も単に増やすのではなく、例えば一塁側で中華、三塁側で和食しか食べられない、ということがないように場所や種類のバランスを考えたり、ビジターの皆さんにも楽しんでもらえるように牛タンなどのご当地メニューを置いたりと、改善を重ねています」。

「観覧車やメリーゴーラウンドの設置も、ボールパークとして感動してもらうため。『イーグルスって面白いよね』って思ってもらえるよう、スタッフみんなが工夫を凝らしています」。

2013年の祝勝会で準備したビール

◆「日本一」の思い出と交流戦優勝の『ありがとう』

2013年に日本一になった時は、ビールかけの準備に奔走したという亀谷さん。リーグ優勝が決まる可能性が、敵地で10連戦中だっただけでなく、終盤のためシーズン中に延期となった試合が、予備日にイレギュラーに入る。日替わりの移動もあるなか、北海道から九州までの遠征先の関係各所に連絡するなど、ドタバタの連続だったという。

「何しろ優勝したことがなかったので、今後どういうことが待ち受けているのかわからず、常に走り続けているような状態でした。ビールかけに使うポンチョをありったけ詰め込んで駆けつけたこともありました」。

「恥ずかしながら、ビールかけ用のビールを冷やしちゃいけないのもその時、初めて知りました。ビールはキンキンに冷やすものだと思っていましたけれど、それだとみんな風邪引いてしまいます。当然ですよね」と笑顔が弾ける。

「バタバタも含め、かけがえのない経験になりました。プロ野球団で勤めている以上、私自身がそうだったように、優勝という経験は働く人全員にとって、一人ひとりに得難い苦労や感動があります。チームも会社も一丸となるので、若いスタッフみんなにも経験してもらいたいと思い続けています」。

今年は球団史上初となる交流戦優勝を遂げた。このことも裏方では大きな経験になったという。

交流戦優勝の号外を配布

「号外の楽天イーグルス新聞を急きょ制作して配布したんですよ。それを我々スタッフみんなで表に配りに行きました。それはもう皆さん、うれしそうに受け取ってくれました」。

「そこでファンの方々の熱を直に感じて、『ありがとう』って言葉を受け取ったことで、スタッフ一同も嬉しくなりましたね。こうした経験をもっともっと分かち合いたいという思いでいます」。

取材・文:松山ようこ/写真:楽天野球団提供

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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