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野球 コラム 2024年7月8日

【横浜好き】ベイズターズ、ここ10年のオールスター出場選手数とシーズンの順位の関係を調べてみた

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

7月2日にオールスターゲームのファン投票結果が発表され、ベイスターズからは牧秀悟と山本祐大、筒香嘉智が選出されました。

二塁手部門の牧は60万0085票を集めてファン投票での選出は2回目、通算では3回目の出場。捕手部門の山本は56万2807票で初出場となります。また、筒香嘉智は外野手部門で3位(64万2581票)でしたが、左ろっ骨の疲労骨折で欠場の見通し。また、監督推薦で東克樹、森原康平、宮崎敏郎が選ばれています。

オールスターのファン投票と言えば、人気だけでなく、その年のチームの状況も票数に影響するものですが、ベイスターズの過去のファン投票選出選手数、さらにオールスター出場選手数とシーズンの順位の関係を調べてみました。

過去10年(新型コロナ禍で中止となった2020年を除く)で、ベイスターズからファン投票で1人も選出されなかった年が3度あります。

まず昨年、2023年のシーズン順位は3位でした。そして、2021年は6位、2014年は5位となっています。これを見ると下位に低迷した2021、2014年は妥当として、クライマックス・シリーズ(CS)に進出した昨季は例外に見えます。

しかし、昨年は監督推薦で投手3人(東克樹、山崎康晃、今永昇太)、選手間投票で牧秀悟、宮崎敏郎、佐野恵太。さらに出場辞退の補充選手で関根大気、プラスワン投票でバウアーと、8人もの選手が出場しています。

ちなみに2021年は監督推薦で三嶋一輝、山崎、佐野、2014年は監督推薦で井納翔一、三上朋也、選手間投票でT・ブランコが出場しています。

2022年はファン投票での出場は、この年ルーキーだった牧1人のみ。その他でも監督推薦で伊勢大夢、選手間投票で佐野が出場したのみでしたが、シーズンは2位という好成績で終えています。

2019年は抑え投手部門で山崎、外野手部門で筒香嘉智がファン投票で選出。この2人はこの時期のいわゆる『常連』選手でした。監督推薦で今永、神里和毅、選手間投票ではJ・ロペスが出場しており、この年はシーズン2位でCS進出を果たしましたが、ファーストステージで3位阪神に敗れています。

2018年は山崎、筒香に加えて宮崎がファン投票で選出。その他では投手の監督推薦で東、選手間投票でJ・ロペスが出場。シーズンは4位でCS進出を逃しています。

2017年もファン投票での出場は山崎、筒香のみで、監督推薦で戸柱恭孝、宮崎が出場。濱口遥大も監督推薦で名前が挙がっていましたが、ケガのため辞退となり、補充選手として井納が出場しています。

この年はシーズン3位からCSで阪神、広島を破って日本シリーズまで駒を進めましたが、福岡ソフトバンクに2勝4敗で敗れて日本一は逃しています。

冠スポンサーがマツダだった2016年もやはりファン投票出場は山崎と筒香の2人。監督推薦で石田健大、三上、戸柱が出場。監督推薦で名前が挙がっていた山口俊がけがのため欠場となり、この年も補充選手として井納が出場しています。この年はシーズン3位で球団史上初のCS進出を決めましたが、ファーストステージで広島に1勝4敗で敗れています。

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2015年のファン投票出場は山崎、筒香に加えて梶谷隆幸も出場。筒香と梶谷は選手間投票とのダブル選出となっています。監督推薦では田中健二朗が、生涯唯一の出場を果たし、選手間投票ではJ・ロペスも出場しています。

中畑清監督のラストシーズンとなったこの年は、最終的には最下位に終わりましたが、オールスターの時点ではチームは首位に立っており、3人のファン投票選出につながっています。

筒香が覚醒前だった2013年は、ファン投票でT・ブランコが唯一の選出となっています。監督推薦では三嶋一輝に加えて現監督の三浦大輔の名前があり、野手も中村紀洋と、まさに『10年ひと昔』という感じです。中畑監督就任2年目のこの年は5位でしたが、前年までの5年連続最下位から、わずかながらも一歩前進したシーズンとなりました。

このようにファン投票で選出される選手は、ある意味常連、人気選手がほとんどのようですが、チームが好成績を残したシーズンでは新しい名前も見られるようになっています。今季はファン投票で山本が初出場となりましたが、後半戦の戦いにどうつながるのか、そんな観点で『夢の球宴』に注目したいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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