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森下暢仁(カープ)
マツダスタジアムで東京ヤクルトを3タテした後、東京ドームで巨人に負け越し。6月最終週のカープは、今季の『強み』と『弱み』がわかりやすく出たような1週間でした。それでも4勝2敗で貯金を増やし、2位と3ゲーム差で首位の座をキープした先週は、多くの今季『初』があった週でした。
まず25日のヤクルト戦では、森下暢仁が被安打わずか2の投球で今季初完封勝利をマーク。しかも投球数91で自身プロ入り後、初となる100球未満の完封"マダックス"の達成でした。さらに打撃でも1打席目から3打席連続で安打を放って今季二度目となる猛打賞を記録。今季は打率.429と、まさに『コイの二刀流』と呼ぶべき成績を残しています。
試合前に末包昇大の登録抹消が発表された26日は、3番・レフトでスタメン出場した上本崇司が、4打数2安打2打点と活躍。初回に先制タイムリーを放ち、2点リードの5回にはタイムリー二塁打でチームの勝利を決定づけました。23日の中日戦から3戦連続で3番起用となった上本ですが、1試合で2本のタイムリーを記録したのは、プロ12年目で初めてのことでした。
同一カード3連勝がかかった27日は、終盤に逆転を許して劣勢の展開でしたが、土壇場の9回に打率1割台と打撃不振に苦しむ會澤翼の2点タイムリーで、チームは今季初のサヨナラ勝ちとなりました。
先発したアドゥワ誠の失点は、全て味方の失策が絡んだもので、6回3失点も自責点はゼロ。その後は塹江敦哉と黒原拓未が無失点でつなぎ、9回をゼロで抑えた矢崎拓也が今季初勝利をマークしました。
カードが変わって28日の巨人戦では、5回に堂林翔太が今季1号となる先制のソロ本塁打を記録。試合は9回に菊池涼介が起死回生の同点弾を放って延長戦に入りましたが、10回に栗林良吏が丸佳浩に一発を浴びてサヨナラ負けとなりました。
試合前まで栗林と丸の通算対戦成績は13打数0安打7三振と、栗林が完璧に抑えていましたが、初めて許した安打がサヨナラ本塁打と、痛恨の被弾となってしまいました。
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