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野球 コラム 2024年6月26日

【横浜好き】ベイスターズの『アルティメット打線』、開幕からの推移

野球好きコラム by 大久保泰伸
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牧秀悟(ベイスターズ)

投高打低の傾向が顕著な今季のセ・リーグで、ベイスターズはリーグトップのチーム打率.249、同2位のチーム得点227(6月25日現在)とリーグ屈指の破壊力を誇っています。

筒香嘉智がアメリカから電撃復帰を果たし、オースティンが故障から復帰して、さらにタイトルホルダーである牧秀悟宮崎敏郎佐野恵太が並ぶオーダーは『アルティメット打線』と呼ばれますが、開幕からその推移を振り返り、今後の可能性を探ってみたいと思います。

開幕戦のオーダーは1番・度会隆輝、2番・オースティン、3番・佐野、4番・牧、5番・宮崎、6番・梶原昂希、7番・山本祐大、8番・石上泰輝でした。

そして交流戦が終了し、レギュラーシーズンが再開した6月21日の試合では1番・桑原将志、2番・度会、3番・オースティン、4番・牧、5番・宮崎、6番・筒香、7番・山本、8番・森敬斗。開幕時と同じ打順の選手は4番・牧と5番・宮崎、7番・山本となっています。

守備のポジションで言えば、開幕当初はセンターで梶原、桑原、関根大気が起用され、ショートはルーキーの石上を中心に林琢真大和京田陽太、捕手は山本メインで伊藤光、高卒2年目の松尾汐恩などがスタメンとなり、松尾の降格後は戸柱恭孝が第3捕手的な立場で一軍にいます。

4月中旬にオースティンが故障離脱した際には、佐野が一塁に回り、外野ではルーキーの井上絢登楠本泰史などがスタメンに入りました。開幕から1番起用が続いた度会が不振で二軍落ちすると、蝦名達夫がチャンスをものにして1番に定着。

5月からは復帰の筒香が外野の一角を占めることになり、開幕からスタメン起用が多かった石上が失速した後のショートには、機動力が武器の森敬が熾烈な争いから一歩抜け出して定着しつつあります。

6月の上旬に宮崎が故障離脱した際には、外野でプロデビューを果たした井上がサードに入り、京田らとの併用となりました。

打順で言えば、これまで不動の4番だった牧が故障で抹消となった際には、筒香が代役を務めました。5月中旬に故障から復帰したオースティンは、2番での起用の後、佐野の不振もあり交流戦からは3番に定着。

佐野は6番、7番と下位での起用となっています。交流戦の終盤に一軍復帰した度会は、8、9番での起用から2番に定着して6戦連続打点と再浮上。1番は前述の蝦名に加えて梶原、桑原、関根らの争いになっています。

ここまで名前の挙がらなかった実績組の選手では、内野では柴田竜拓がいますが、スタメン出場こそわずか1試合にとどまっているものの、主にゲーム終盤のサードの守備固めとして存在感を発揮しています。

外野では神里和毅が打撃不振で出場機会が激減しており、シーズン前に故障で離脱した大田泰示は、今季まだ一軍出場がありません。

故障離脱者や守備位置の関係で、冒頭の5選手がスタメンで揃い踏みした試合はまだほとんどありません。投高打低のこんなシーズンだけに、ディフェンス面や機動力には多少は目を瞑ってでも、この5選手がスコアボードに並ぶ「アルティメット打線」を、1試合でも多く見てみたいと思うのは、筆者だけでしょうか。

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◆今週の度会隆輝(6月21日~6月25日)

レギュラーシーズン再開となった22日の阪神戦では、交流戦終盤に6試合連続打点を記録した2番・ライトでのスタメンを継続。第1打席からレフトへヒットを放つと、第2、第3打席も全て逆方向への安打で猛打賞を記録し、第4打席も四球を選んで全打席で出塁した。

22日は初回の相手失策による出塁から3打席安打が出なかったが、7回の第4打席で二塁打を放って5打数1安打で一軍復帰後から続く連続安打を継続した。

カードが変わって25日に新潟で行われた巨人戦でも3打席凡退の後、最終回にレフトへ安打を放ち、自身9試合連続安打、シーズンの打率は.271まで上がった。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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