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野球 コラム 2024年6月3日

「投手・大谷」の覚悟とは

野球好きコラム by 山田 結軌
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“完全体”を目指し、大谷は投手のリハビリ中

期せずして「投手・大谷」としての覚悟を聞くことになった。ドジャースの大谷翔平投手(29)は右肘の手術を受け、現在はリハビリ中。キャッチボールの距離は18メートル、球速は129キロ(80マイル)以下の制限で続けている。

左腕を前に伸ばし、左脚を踏み出す。それ同時に右腕は体の後方へ。右腕と体の距離感や右肘の高さ。フォームでは複数のチェックポイントがあることが、しぐさからうかがえる。前回のリハビリでは右肘への負担を減らすべく【踏み出した左脚が地面についた段階で右肘はトップの位置まで上がっている】フォームを構築した。結果的に右腕のバックスイングが小さい、いわゆるショートアームぎみの腕の振りだった。

故障&再発へのリスクを軽減するフォームの追求とパワーピッチをするフォーム。その両立のためにリハビリで技術的に大事にしていることは何か? それを質問した。

「全部じゃないですかね。それはけがをしてもしなくても、効率よく投げることが、けがの予防にもつながりますし、ただこればっかりは出力が上がれば(故障することは)しようがない部分ではある。誰しもがピッチャーをやってれば、ある程度パワーピッチャーだとしようがない部分ではある」

エネルギーとパワー効率のいいフォームを追い求める。肩や肘に負担の少ないフォームも同時に見つけ出す。ベストだと考える改善をしたうえで“けがも覚悟”という信念がある。

「前回(の手術)から今回もそうでしたけど、ある程度、割り切ってというか。あとはパフォーマンスを下げない。そこだけは注意してというか、自分自身であまり、あきらめない。そのままの感じでいきたいなと思います」

再び100マイル(約161キロ)以上を投げる。自分がパワーピッチャーだという自負があるからこそ「あきらめない」、「そのままの感じでいく」と宣言した。

今後は、キャッチボールの距離を伸ばし、球数を増やし、球速を上げる。ブルペン入りなどを経て、順調ならば9月中に打者に対しての実戦的な投球ができる見込みだ。投手としてのメジャー復帰は、来季の開幕から。大谷は“完全体”での復活にこだわりながら、地道にリハビリを続けている。

MLB(メジャーリーグ)

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

Twitter
@YamadaSANSPO

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