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交流戦はマツダスタジアムのオリックス戦でスタート
セ・パ交流戦前、最後の3連戦となった敵地での横浜DeNA戦に3連勝。2試合連続となった延長戦では、野間峻祥の自身3年ぶりの一発を含む、1イニング3本塁打あり、代打・石原貴規の劇的同点弾あり。さらに3タテを決めた日には、栗林良吏のNPB最速記録に並ぶ178試合目での通算100セーブ達成ありと、盛りだくさんの内容でした。
前週の巨人3連戦に続き、2週連続となる週末の同一カード3連勝で今季最多となる貯金5。最高の状態で交流戦を迎えるわけですが、これまで何度も書いているように、交流戦はカープにとって『鬼門』と言わざるを得ない舞台です。
過去18年間の通算成績は、408試合で166勝227敗15分。勝率4割2分2厘4毛は、昨季交流戦初優勝を果たしたDeNAに、わずか8毛差を抜かれての12球団最下位となってしまいました。
昨季は9勝9敗で勝率5割をキープし、その後はレギュラーシーズン2位で5年ぶりのクライマックスシリーズ進出となりましたが、2016年11勝6敗1分、2017年12勝6敗と、リーグ3連覇の時期には2度の勝ち越しと、交流戦はシーズンの成績に直結すると言えるものです。
今季はスタートからオリックス、福岡ソフトバンクとの対戦となるわけですが、この2チームは特に『天敵』と言える相手です。昨年までの通算成績は、オリックスが25勝42敗1分、福岡ソフトバンクに至っては19勝43敗6分と、全球団36カードの中でも最低の勝率となっています。
最近5年間で見ても、昨季は両チームには1勝2敗でしたが、オリックスには2018年から4年連続同一カード3連敗(2020年は交流戦開催なし)を喫しており、福岡ソフトバンクにも2022年0勝3敗、2021年は1分2敗と2シーズン勝ちがなく、勝ち越したのは2015年(2勝1敗)まで遡らなければなりません。
昨年、両チームに勝った試合では、オリックス戦では九里亜蓮が7回1失点、福岡ソフトバンク戦は森下暢仁が7回無失点と、いずれも先発投手が好投して勝ち投手になっています。
九里は交流戦通算成績でも、チーム2位の7勝(6敗)を挙げており、2度の完投勝利を記録。6年前なので参考外かもしれませんが、2018年には福岡ソフトバンク相手に9回4失点で完投勝利をマークしています。
九里がチーム2位なら1位は誰だ、ということになりますが、トップの10勝(7敗)を挙げているのが野村祐輔です。キャリア的に納得と言えるところですが、ただ、最近5年間では2022年の埼玉西武戦に、6回途中2失点で勝利投手になった1勝のみ。
昨季も含めて登板ゼロ、未勝利の年も多く、シーズン16勝で交流戦でも3勝0敗だった2016年がピークとなっています。今季一軍登板なしのベテランの復活も見たいところですが、その可能性は薄いかもしてません。
今季のローテ投手では、大瀬良大地が通算26試合登板で6勝12敗、防御率4.96、床田寛樹が10試合で4勝4敗、防御率3.39、森下暢仁が8試合で2勝4敗、防御率4.18となっています。
床田は昨季の埼玉西武戦で完封勝利をマークしていますが、防御率1点台が3人(規定回数到達は床田1人のみ)という最強先発陣が、パ・リーグ相手にもこれまでと変わらぬ投球を見せることができるか、注目です。
野手の主力選手で、交流戦の通算打率が3割を超えているのは、秋山翔吾(202試合、打率.319)ぐらいですが、ブランクはあるとは言え、パ・リーグの野球を知る秋山には期待したいところです。今季は1番に定着して同打順では打率.305、出塁率.339と、本来のポジションで実力を発揮しつつあり、打線のキーマンになりそうです。
その他の主力は、軒並み打率2割4分台から2割6分台の選手ばかりです。交流戦と言えば、現・カブスの鈴木誠也が、オリックス戦での2試合連続サヨナラ本塁打で一気にブレイクを果たした印象が強烈ですが、現在のチームでその候補と言えば、4番起用で覚醒した感のある小園海斗、さらに右の大砲候補として期待の末包昇大あたりでしょうか。
2人以外でも、誠也のような選手が現れれば、リーグ連覇を果たした2017年以来となる交流戦勝ち越し、さらに残りのシーズンでも2018年以来となる頂点が見えてくるはずです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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