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野球 コラム 2024年4月10日

【楽天好き】楽天イーグルス創設20周年企画:チアリーダーと裏方を知るベテラン職員の思い

野球好きコラム by 松山 ようこ
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加茂あゆみさん(楽天イーグルス)

東北楽天ゴールデンイーグルスは、今シーズンで球団創設20周年になる。当時の子どもは大人になり、若い世代は社会の中枢を担っていたり。大きな変化を経て、今に至る人たちは多い。ということで今季は20周年を記念して、創設期から今までを知る様々な人々をご紹介します。

今回お話を伺ったのは加茂あゆみさん。楽天イーグルスの公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」の第1期メンバーで、現在はボールパークの開発・改修を行うグループに所属しつつ、チアリーダーのマネジメント補佐を兼任する。当初はチアリーダーとしてフィールドに立ち、今はいわば裏方としてチームを支える。フィールド内外で変遷を見てきた1人だ。

加茂さんが楽天イーグルスにかかわり始めたのは2005年。球団が公式チアリーダーを募集したことを知ると、幼い頃からバレエ、ジャズダンス、ヒップホップと様々なダンスを習得してきた加茂さんは、「ダンスで仙台を盛り上げたい」と応募して見事合格した。

オーディション時から周りの受験者に、課題のダンスを教えていたという加茂さん。生粋のリーダーシップが認められ、チームの初代キャプテンに任命されると、ほどなくチアダンススクールでの指導や運営も並行して任されるようになったという。

2011年に東日本大震災に見舞われた時には、多くの避難所を元気づけるために巡ったという。

「エコノミー症候群にならないよう体操を考えて、一緒に身体を動かしたり、ダンスを披露したりという活動をしました。避難所にいる人々のためになるよう、子どもたちに元気になってもらえるよう、そういった思いに突き動かされて、避難所や仮設住宅など、本当にたくさん行かせていただきました」。

当初の思いそのままに、ダンスで選手や地域の人々を元気づけてきた加茂さん。ところが2013年の9月、いよいよ楽天イーグルスが優勝というタイミングで、法人営業の部署への異動を命じられた。

「こんなことあるんだなって(笑)。全然やったことのない仕事でしたけれど、たくさんのことを学ぶことができました。そもそも、チアリーダーがフィールドに立てる期間というのは短い。だからチアリーダーを卒業した人たちもみんな、違う仕事をセカンドキャリアとして捉えて、いろいろなところで活躍してほしいなと思います」と前向きに振り返る。

チアリーダー時代の加茂さん

営業畑は4年半勤めた。その後、今の施設管理を担う部署にやって来た。男性が多く専門的な仕事で完全に裏方。だが、毎日楽しく働いているという。また、2023年12月からは、10年ぶりにチアリーダーのマネジメントにも携わることになった。

これまでの経験で学んだことの1つは、状況に応じた距離の取り方だ。段階に応じて、必要があれば「嫌われることを恐れず、直に言うべきことを言う」と踏み込む努力をしてきたという。だが、チアリーダーたちにとっては、自分はベテランとなるため対照的に、圧力を感じさせないよう、むしろ柔らかくなるよう伝え方を工夫しているという。

「今は若い人たちに怖いと思われないようにしないと」と笑う加茂さんは、今季の楽天イーグルスについて、「今江監督になって、チーム全体がすごく若返った。選手、職員が一丸となって目指すは頂点です」と期待を寄せ、どんな時も応援することを誓う。

「チアリーダーたちは、負けている時こそ笑顔で絶対に負けないという気持ちで応援をします。そうした自分たちの思いが通じて、ファンの皆さんの応援がさらに盛り上がって、選手を後押しして、勝利するという景色は何にも代えがたい経験になります」

どんな時も笑顔で応援してくれるチアリーダーやスタッフの方々の思いを感じながら、みんなで楽しく応援していきたい。

取材・文:松山ようこ/写真:楽天野球団提供

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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