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野球 コラム 2024年4月3日

【横浜好き】ベイスターズのルーキー度会隆輝の活躍で、牧秀悟のスゴさを再確認する

野球好きコラム by 大久保泰伸
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牧秀悟(ベイスターズ)

2024年シーズンが開幕しました。横浜DeNAベイスターズはハマスタで行われた広島との開幕カードは、2勝1敗で勝ち越しと好スタートを切りました。

同点の8回にいぶし銀・大和の勝ち越し犠飛で接戦を制した開幕戦から、先発の平良拳太郎が8回まで被安打1の快投、打線も本塁打なしで4回までに6得点を挙げて連勝。

上々の滑り出しとなりましたが、ここでも強烈なインパクトを残したのが、ドラフト1位ルーキーの度会隆輝です。また、度会の話題か、と言われそうですが、それだけのものがあるだけの選手であることは間違いないでしょう。

度会は、開幕戦で3点を先制された直後の3回にプロ初安打、初打点、初本塁打となる同点3ランを放つ衝撃デビューで、この一発は2024年NPB公式戦第1号本塁打のおまけ付きでした。

翌日の第2戦では、初回の第1打席に頭部付近に死球を受けるアクシデントがありながら、2打席目にレフト前ヒット、3打席目に2試合連発となる2ラン本塁打、第4打席はライトへ二塁打でプロ初の猛打賞を記録。三塁打が出ればサイクル安打の第5打席はセンターへの安打で大記録は逃しましたが、4打数4安打2打点、1盗塁の活躍でチームの勝利に貢献しました。

31日の第3戦は、一転して5打席ノーヒット、2三振とプロの洗礼を浴びる結果となってしまいましたが、3試合で打率.385、2本塁打、5打点という結果は、筆者の知人で、中継のために横浜に来ていた広島の実況アナウンサーをして「新たなスター誕生の始まりを見た気がする」と言わしめるほどでした。

近年のベイスターズで、ルーキーイヤーから大活躍した野手と言えば、今季からキャプテンに就任した牧秀悟がいます。2021年に数々の新人記録を打ち立てた牧ですが、度会もその域に達するほどの選手になれるのか。牧のスゴさを再確認しつつ、度会の可能性も探ってみましょう。

オープン戦は9試合に出場して打率.273、0本塁打、3打点だった牧ですが、開幕戦となった敵地での巨人戦は3番・ファーストで先発出場。クリーンアップでの起用は期待の表れでしたが、巨人先発・菅野智之の前に5打席で4打数無安打。内野ゴロ2つに内野フライ、空振り三振で、出塁は四球をひとつ選んだのみでした。

第2戦は第1打席でレフトフライを放ち、初めて外野に打球が飛びましたが、続く第2、第3打席はいずれも空振り三振。この日もノーヒットかと思われましたが、第4打席に二塁への渋い当たりの内野安打で、ようやくプロ初安打を記録しました。

初戦の菅野、第2戦は戸郷翔征に抑えられた後、左腕の高梨雄平から初安打を放つと、第3戦は同じ左腕の今村信貴を相手に、ようやく本来の打撃を見せました。第1打席で二塁打を放つと、第3、第4打席も安打を放ってプロ初となる猛打賞を記録。

これで波に乗ると、次カードの東京ヤクルトとの3連戦では、3試合連続マルチ安打と爆発。初戦で2本の単打を放つと、2戦目では二塁打にプロ初本塁打も記録。3戦目は三塁打、二塁打、内野安打で、本塁打が出ればサイクル安打の活躍でした。

その後も勢いは止まらず、3・4月の30試合でマルチ安打10試合、うち猛打賞が3試合と大当たりで、月間打率.288、6本塁打、22打点と主軸級の働きを見せ、その後の快進撃(2021年シーズン:打率.314 22本塁打 71打点)につなげています。

オープン戦で12球団トップの成績を残し、開幕3連戦では貴重な同点弾を含む2本塁打、さらに猛打賞を記録し、あわやサイクル安打の活躍も見せた度会は、現時点ですでに牧の先をいく活躍と言えるかもしれません。

ただ、最悪のスタートから右肩上がりに成績を上げていった牧に対して、度会は最高に近いスタートから3戦目に失速、というのは少し気になるところですが、まだ何もかもが始まったばかり。

とにかく夢は無限大に広がる、そんな気持ちにさせてくれるのが、度会という選手であることは間違いありません。3年前に牧が見せてくれた快進撃を、度会がまた見せてくれるのか。開幕早々、見逃せない試合が続きそうです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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