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野球 コラム 2024年3月29日

AIが予測する鈴木誠也のMLB2024シーズン成績:打率はやや下がり、その他はほぼ昨年並み

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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AIが予測する鈴木誠也の2024年成績

メジャー3年目を迎える鈴木誠也は、プレーオフ進出請負人とも言える新指揮官を招聘したカブスで、果たしてどのようなパフォーマンスを見せるのか。

スプリングトレーニングでは、打率.459/出塁率.512/長打率1.081 OPS1.593、6本塁打と打棒を爆発させているだけに、AIが今季の和製スラッガーの成績をどう予想するかは、非常に興味深いところである。

では、AIによる予想をご覧いただく前に、カブスの右翼手が残した昨季の成績をおさらいしておこう。

◆2023シーズン成績
583打席 515打数 147安打 250塁打
90単打 31二塁打 6三塁打 20本塁打
75得点 74打点 6盗塁 59四球 130三振 2死球
打率.285/出塁率.357/長打率.485 OPS .842

MLBデビューイヤーの2022年と比較すると、盗塁のみ9から6に減少したものの、その他すべての数字は飛躍的に向上しており、昨季の6三塁打はチームトップ、そして塁打数、二塁打、打率、出塁率、長打率、OPSはいずれもチーム2位の成績だった。

シーズンを通した数字だけを見ても、鈴木がカブス打線における主軸の1人として、確固たる地位を築いたことが分かるが、昨季の鈴木に関しては、特にシーズン後半の成績に注目すべきだろう。

昨季、鈴木は8月4日の時点で打率.249/出塁率.328/長打率.389と、前年を下回る水準のプレーをしていたが、数日間の小休止を経て、8月7日にスタメン復帰すると、その後の約2ヶ月でスラッシュライン.356/.414/.672、11本塁打、15二塁打、37打点と打ちまくったのである。

この期間中、打率で鈴木を上回ったのはムーキー・ベッツただ1人であり、長打率も鈴木以上の成績を残したのは、マルセル・オスーナのみとなっている。また同期間中、鈴木は1打席あたりに生み出した得点の傑出度を示す指標である、wRC+を183としており、こちらは同期間中MLB全体で3位の数字だった(2023年シーズン全体の鈴木のwRC+は126)。

今春のパフォーマンスを見る限り、和製スラッガーは昨季終盤の調子を維持しているように見えるが、AIはその辺をどう評価するのか。と言うわけで、AIの予測する2024年に鈴木が残す成績は次の通りである。

◆2024シーズンAIの予測成績
579.4打席 504.4打数 135.6安打 232.2塁打
84.2単打 27二塁打 3.4三塁打 20.9本塁打
77得点 73.3打点 7盗塁 57.9四球 130三振 12.4死球
打率.269/出塁率.355/長打率.460 OPS .816

簡単にまとめると、流石にMLBトップレベルの数字を残した昨季終盤のパフォーマンスを1シーズン通して維持することはないだろうから、ほぼ横ばいか若干のスケールダウン、と言うのがAIの見立てとなる。

もう少し打ちそうな気もするが、私情を挟まないのがAI予想である。なお、AIの予想では、鈴木の2024年のwRC+は126.7となっており、こちらもほぼ横ばいだ。それにしても、死球のみ格段に増加しているところが気になるが、ファングラフスの採用する複数の予想では、3~6の範囲に留まっており、AI予想の12.4は謎である。

生身の人間となると、やはりAIにない期待値や人情と言う要素が入り込む余地があるようで、現地スポーツ専門サイトの『ジ・アスレチック』は、カブスの2024年シーズンを占う記事の中で、鈴木がMVP 投票で下位の票を獲得すると予想している。

J SPORTS編集部

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