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野球 コラム 2024年3月29日

MLB年俸ランキング:ベースサラリーのトップは大谷翔平、今季の収入総額は山本由伸がトップ

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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昨年12月に大谷翔平が、プロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1050億円)でドジャースと契約したと思えば、年末には後を追うように山本由伸が、これまたドジャースと、投手としてMLB史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(約488億円)で契約して人々の度肝を抜いた。

上記の2人以外でも、このオフシーズンはアーロン・ノラ(7年総額1億7200万ドル/約258億円でフィリーズと再契約)、イ・ジョンフ(6年総額1億1300万ドルでジャイアンツと契約)、ジョシュ・ヘイダー(6年総額9500万ドル/約170億円でアストロズと契約)らが、相次いで大型契約を結んだ。

以下は、2024年シーズンのMLB年俸ランキングのトップ10とその金額である(1000ドル以下は切り捨て/1ドルは150円で計算)。

1位:大谷翔平(ドジャース):7000万ドル(約105億円)
2位:マックス・シャーザーレンジャーズ):4333万ドル(約65億円)
2位:ジャスティン・バーランダーアストロズ):4333万ドル
4位:ジェイコブ・デグローム(レンジャーズ):4000万ドル(約60億円)
4位:アーロン・ジャッジヤンキース):4000万ドル

6位:アンソニー・レンドン(エンジェルス):3800万ドル(約57億円)
7位:ゲリット・コール(ヤンキース):3600万ドル(約54億円)
8位:マイク・トラウト(エンジェルス):3545万ドル(約53億円)
9位:パトリック・コービン(ナショナルズ):3500万ドル(約52.5億円)
9位:スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ):3500万ドル
9位:ノーラン・アレナードカージナルス):3500万ドル

リストを一瞥すると、やはり二刀流スターの突出した額が目につくが、よくよく選手名を確認して行くと、レンドンやストラスバーグといった不良債権化した選手たちや、3年連続最多敗戦のコービンがいることに気がつく。

ちなみにこの3人とシャーザーは、いずれもナショナルズが2019年にワールドシリーズ制覇を果たした際の優勝メンバーだが、シャーザー以外はことごとく年俸とパフォーマンスが著しく乖離しているところに、因縁めいたものを感じる。

なお、このランキングの年俸とはベースサラリーであり(ボーナスやインセンティブを含めると、コールとトラウトの順位が入れ替わり、コービンが単独9位になるなど、若干ランキングは変動する)、大谷を例に挙げると、10年7億ドルだから1年あたり7000万ドルという計算上の額である。

既に報じられたように大谷の場合、年俸の大部分が後払いになっており、2024年の実際の給料は200万ドル(約3億円)『のみ』である。とは言え、エンドースメント契約(肖像権利用などの契約)による収入を含めると、大谷の今季の収入はMLBトップの6700万ドル(約100億円)となる。年俸後払いであろうが何であろうが、いずれにせよMLBでトップ。さすが『ユニコーン』である。

ちなみに、純然たる野球のプレーで、2024年に支払われる金額のランキングとなると、5500万ドル(約82.5億円)を稼ぐ山本が堂々のトップとなる。山本の場合、契約ボーナスの5000万ドル(約75億円)が大きく物を言っており、同ランキングでは、2位にホセ・アルトゥーベ(4100万ドル/約61.5億円)、3位タイにデグロームとジャッジ(4000万ドル/約60億円)、そして5位にレンドン(3800万ドル/約57億円)が続いている。

※3月28日にウィル・スミス(ドジャース)が、10年総額1億4000万ドル(約210億円)で契約延長。2024年に支払われる金額は3855万ドル(約58億円)で5位にランク。

さて、上記の年俸ランキングだがポジション別にすると、二刀流の大谷を勘定に入れなかったとしても、先発投手が6人で最多となっている(残りは外野手と内野手が2人ずつ)。

現役選手の生涯収入(これまでの年俸の総額)でも、ランキングのトップ4は先発投手が占めており(1位からバーランダー、ザック・グレインキー、クレイトン・カーショー、シャーザー)、リストはその後も例外的に5位のトラウトを挟んで、6位ストラスバーグ、7位ダルビッシュ有と、トップ7には6人の先発投手が名を連ねている。

ここまでは、個人の年俸について見てきたが、2024年に各球団が選手たちに支払う総額(今年に割り当てられた年俸、インセンティブ、契約ボーナスなどの総額)のランキングに目を向けると、金満球団ナンバーワンには、3億0214万ドル(約453億円)のメッツが君臨しており、2位には僅差の3億0002万ドル(約450億円)でヤンキースがランクイン。さすが世界経済の中心地ニューヨーク、と言ったところか。

ちなみに3位はアストロズ(2億7079万ドル/406億円)で、大谷への後払いが功を奏した(?)ドジャースは2億6522万ドル(約398億円)で4位に留めている。なお、最下位はアスレチックスの6570万ドル(約99億円)で、これは大谷1人の年俸に満たない額ということになる。生粋のアスレチックスファンは、どんな気持ちで「大谷10年7億ドル」のニュースに接したのだろうか

※データは2024年3月26日時点

J SPORTS編集部

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