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野球 コラム 2024年3月28日

AIが予測する吉田正尚のMLB2024シーズン成績:昨季とほぼ同じ成績で出塁率がアップ

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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AIが予測する吉田正尚の2024年成績

MLBで2年目のシーズンを迎えるレッドソックス吉田正尚は、MLBへの適応が進むと期待される2024年を飛躍の年とすることができるのか。ファンとしてはぜひ、そういう展開を期待したいところだが、これについてAIの見立ては至って冷静だ。

では、AIによる2024年の吉田の予測を見る前に、先ず吉田が昨季残した成績を主要なスタッツで振り返ってみよう。

◆2023シーズン成績
580打席 537打数 155安打 239塁打
104単打 33二塁打 3三塁打 15本塁打
71得点 72打点 8盗塁 34四球 81三振 7死球
打率.289/出塁率.338/長打率.445 OPS .783

メジャー初年度ながら、チームで4番目に多く試合に出場し、チームトップの打率、チーム2位の安打数と三塁打、チーム3位の二塁打と打点をマークしたのは大健闘といって良いだろう。

ただし、5月の月間打率を.354とするなど、最初の78試合では、打率.316、.874 OPS、10本塁打と出色のパフォーマンスを見せながら、オールスターブレーク後は打率.254、.663 OPS、5本塁打と失速したところに課題が浮き彫りとなった。

この失速の主な要因は、メジャー特有の移動距離の長さや試合数の多さに適応し切れなかったところにあるものと思われるが、この辺を2年目の吉田がどう対処するとAIが判断するかは興味深いところだ。

また、打撃面では及第点を上回る成績を残したが、守備では守備指標の1つであるDRSを平均以下の-4としており、この部分が2024年の予測にどう影響してくるかは気になるところだ。

以上を踏まえた上で、AIの予測を見てみよう。

◆2024シーズンAIの予測成績
563打席 503.7打数 148.8安打 228.8塁打
100.8単打 30.7二塁打 2.7三塁打 14.6本塁打
69.9得点 72.6打点 5盗塁 40.3四球 75.6三振 11.5死球
打率.293/出塁率.357/長打率.451 OPS .808

飛躍的にというわけではないが、打率、出塁率、長打率、OPSと、打撃の主要スタッツは軒並み向上しており、これに伴って、BABIP、wOBA、wRC_+と言ったセイバーメトリクスの指標も全て前年を上回る数値となっている。

特筆すべきは出塁率のアップ幅であり、これは吉田がメジャーの投球に慣れたことで、持ち前の選球眼が発揮されるとAIが判断したのか、打率の向上に加え、四球が増加しつつ、三振が減少すると予測されたことに起因しているのだろう。

ちなみに昨季の数字と照らし合わせると、出塁率.357はチーム2位の成績となる。参考ながら、アメリカのデータサイト『ファングラフス』は2024年の吉田について、打率.295、.813 OPS、16本塁打と、上記のAI予測とほぼ同じながら、若干長打力がアップすると予測している。

一方、打席と打数の減少は気がかりだが、これは今季、吉田が主に指名打者として起用されつつ、左翼手としての出場機会が減少する見通しとなっていることに関係しているものと思われる。

『ファングラフス』でも、2024年は133試合の出場で(2023年は140試合に出場)、501打数、553打席と、吉田の出場機会がわずかながら減少する予測を出しているが、この辺は負傷者リストなど、チーム状況により変動することも考えられる。

なお、現地スポーツ専門サイトの『ジ・アスレチック』は、吉田が昨季DHとして49試合に出場し、日本でもDHの経験があること、さらには、今春はWBCがなく最初から最後までスプリングトレーニングに集中できることから、前述したファングラフスの予測を肯定的に捉えている。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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