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野球 コラム 2024年2月29日

立場の変化を自覚しながらベストを尽くす筒香嘉智

野球好きコラム by 山田 結軌
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米球界5年目に臨むジャイアンツとマイナー契約を結んだ筒香嘉智

4年前を待遇は大きく変わった。ジャイアンツとマイナー契約を結び、メジャー招待選手としてキャンプとオープン戦に参加している筒香嘉智内野手(32)だ。

2020年のレイズ入団時は2年のメジャー契約。オープン戦ではスタメンが当たり前で出場予定も事前に知らされ、準備のペースも自分で整えることができた。しかし、マイナー契約の今は、基本的にメジャー契約の選手たちが先発出場し、交代した後の途中出場。主力選手がオープン戦序盤は、1勤1休ペースの出場に対し、筒香はその都度、準備と出場をする。

「その辺(出場予定)は何も(首脳陣から)言われてないので、出るって言われたところで結果出すだけだと思う。そこでしっかりいい結果を出せるようにやっていくだけです」

2月28日、敵地でのアスレチックス戦(メサ)では途中から出場予定。しかし結局、欠場した。自分のペースで出場へのスタンバイができない今、その環境で最善を尽くす術も心得ている。

「もうだいぶ慣れましたけど、こういうことは。日本では若いころしか経験がなく、ずっとそこから(1軍の)試合に出させてもらって、アメリカに来ても、最初はなかった。ここ2年ぐらい、かなりこういうのが多かったので、独立リーグもそうですし、慣れました」

オープン戦に初出場した2月24日。カブス戦に途中出場して2打数1安打2打点と好スタートを切った試合後には、そう語り、自身の境遇を受け止めていた。さらに続け、次のように振り返った。

「日本のときは代打ひとつにしても、だいぶ早くコーチの方が言ってくださって、準備する時間がある。アメリカの場合は、シーズン中でも(急に)次にネクスト入ってくれとか、次のバッター終わったらすぐ打席に行ってくれとか。それが普通なので、最初はやっぱり体が動かない感覚はあったんですけど、それも慣れつつ、早めに準備も自分でするよう、いろんな工夫をしたら、急に言われても体が動かないなとか、動くまでに時間かかるというのは、今はないです」

ない環境に不満をいうのではなく、今ある環境でどうするか。メジャー契約を持つウィルマー・フローレス内野手(32=昨季打率・284、23本塁打、OPS・864)、ラモンテ・ウェード・ジュニア内野手(30=打率・256、17本塁打、OPS・762)が一塁手のライバル。左打ちの外野手ではマイケル・コンフォルト(30)が米データサイト・ファングラフスでの相手が右投手時の左翼でのスタメン予想選手だ。

米球界5年目。昨季は就労ビザの発給が遅れ、キャンプ地入りは3月4日だった。一昨年は労使交渉が難航し、メジャー全体のキャンプインが3月14日にずれ込んだ。20~21年はコロナ禍。米5年目で初めて通常キャンプを過ごす。渡米は2月10日と時差調整など体調管理は順調だ。「普通に過ごせる」幸せと喜びを感じつつ、メジャー昇格を勝ち取るために結果を出し続ける。

文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

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