人気ランキング
コラム一覧
快晴の初日となった金武キャンプ
東北楽天ゴールデンイーグルスの金武キャンプ初日。気温23度、降水確率0%と青く澄んだ空の下、選手たちが白い歯を見せながらウォーミングアップを始めた。キャンプ初日の緊張感はなく、リラックスした雰囲気だ。
ブルペン入りの前、ゴロを捌く練習をする投手陣が中継に映し出されると、田中将大を中心に笑顔が広がった。次の瞬間には大きな声をあげながら、次々と投手たちがノックを受けていく。ベテランも若手も賑々しく時に笑いが巻き起こり、見ているこちらにも明るいエネルギーが伝わってくるようだ。
金武キャンプ初日
11時すぎには、最初の投手グループがブルペン入り。その中には、昨年10月に右肘関節鏡視下クリーニング術を受けたばかりの田中将大の姿も。例年、サブグラウンド隣の手前レーンで投げ込む田中が、この日は一番奥のレーンにいる。肘を気にする様子はなかったものの、次のグループがブルペン入りを始めた、11時半ギリギリまで丁寧に1つ1つ確認するかのように投げ込んでいた。
その手前レーンでは広島から移籍したターリーが投げていた。他にも、同じグループでは瀧中瞭太、弓削隼人、則本昂大らがブルペン入り。なかでも瀧中と弓削の同い年コンビは、早くも仕上がり上々のようで、強いボールを投げ込む姿が見られた。
瀧中は2021年に10勝をあげるも、直近2年は2勝に留まる。この日、J SPORTSのレポーターを務める中田浩光さんが瀧中に直撃すると、「今年はがんばらないといけない。開幕ローテに入って、守り切りたい」とその覚悟を語った。
一方の野手陣は、グラウンドで内・外野一緒のグループでノックを受けていた。サードの位置には、今季からコンバートとなった浅村栄斗の姿も。浅村が一緒にノックを受けた同じグループのメンバーは、島内宏明、鈴木大地、阿部寿樹というベテランの3人。穏やかな様子でこなしていく。
解説の高橋雅裕氏によると、「初日のノックはまず体を動かすぐらいの意識で、強度を上げることなく、1人ひとりが丁寧に様々な動きを確認しながら」という意図なのだそうだ。
【ダイジェスト版】ガンバレ日本プロ野球!? リターンズ23/24 今江敏晃編
全体的に穏やかな様子の浅村たちとは対照的に、一際大きな声をあげていたのが、新加入の山田遥楓。昨年オフに戦力外となり、楽天では育成契約からの再スタートとなる。右耳の難聴というハンディや、昨年は腰の手術から復活した苦労人だ。
高橋氏も「声でアピールができるのはいいこと。いるか、いないか、わからない存在にならないので。その上、周囲の刺激にもなる」と評価。育成で一軍キャンプに帯同したのは、その可能性を買われてのことだろう。入団会見で「すぐにでもアピールして、支配下を勝ち取ってチームの力になりたい」と語った通りに、未来を勝ち取ることができるか注目したい。
古謝樹(こじゃたつき)と松田啄磨(たくま)の大卒ルーキー2人もブルペン入りした。中田レポーターが担当スカウトから聞いた話によると、「松田投手は、まっすぐのキレがすばらしく、いいカットボールも持っている」という。明日も引き続きブルペンの映像を楽しみにしたい。
文:松山ようこ
松山 ようこ
翻訳者/ライター/インタビュアー。主にスポーツやエンタメ分野にて実績多数。野球はプロ野球からMLB、他にもマイナースポーツからオリンピック大会まで、国内外の競技場や大会での現地取材を数多く経験するスポーツ好き。アスリートはじめ、一般人から著名人まで幅広くインタビューし、日本語と英語ともに記事やコラムにする。訳書『ピッチングニンジャの投手論』『ベイダータイム』。 ※『ピッチングニンジャの投手論 PitchingNinja's analysis of Japanese MLB Aces』 ※『VADER TIME ベイダータイム: 皇帝戦士の真実 』
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
広島 vs. 東京ヤクルト(10/4) J SPORTS STADIUM2025
10月4日 午後1:25〜
-
11月24日 午後4:30〜
-
11月26日 午前11:55〜
-
11月26日 午後3:45〜
-
【限定】中日ドラゴンズ応援番組!ドラナビ(スターキャットチャンネル2025年11月29日放送分)
12月3日 午後12:00〜
-
【限定】中日ドラゴンズ応援番組!ドラナビ(スターキャットチャンネル2025年11月22日放送分)
11月26日 午後12:00〜
-
ガンバレ日本プロ野球!? リターンズ25/26 【浅村栄斗・中島宏之編】 #1
11月15日 午後8:00〜
J SPORTSで
野球を応援しよう!
