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野球 コラム 2023年11月27日

山本由伸はプライムタイムをどこで過ごすのか

野球好きコラム by 山田 結軌
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WBC米国ラウンド、マイアミで練習する山本由伸

改めて“ヨシノブ人気”が公になった。オリックスからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す山本由伸投手(25)について、代理人を務めるワッサーマンのジョエル・ウルフ氏(53)は獲得について興味を示し、問い合わせを受けた球団の数は「10球団以上で、15球団以下」と幅を持たせて明かした。

米球界では28~32歳を「プライムタイム=全盛期」と表現する。各球団の編成幹部は25歳の山本に長期契約を検討し、ウルフ氏によれば「山本の絶頂期はまだこれからくる」と考えているのが一般的だという。

ァイル名: WBC米国ラウンドを控え、マイアミで練習する山本由伸

現状で山本は、大都市圏のヤンキースとドジャースが、移籍先の有力候補とみられている。そして、ジャイアンツはライバルのドジャース“一強時代”を阻止するために、大補強に積極的だ。ナ・リーグ西地区は11年で10度、ドジャースが制覇。そして、1度がジャイアンツだ。ここ2年間は、オフの目玉だったジャッジ(ヤンキース)やコレア(ツインズ)の獲得に乗り出すなど資金力はある。

そして対抗馬となるのが、最も資金力のあるメッツ。仮に山本がヤンキースやドジャースに好印象を抱いていたとしても、メッツがその2球団をはるかに上回る年俸総額を提示した場合には“逆転”が起こりうる、と個人的には予想している。具体的な契約年数、年俸などの条件が出そろえば本格的な精査が始まる。

ウルフ氏はオンライン会見で、西海岸や東海岸、中地区など土地の好みはないことを強調し、さらに「日本選手とも一緒にプレーすることに前向き。日本選手と同じチームでプレーすることはプラスになると感じている」と付け加えた。メッツで千賀滉大投手(30)とチームメートになる可能性を示唆したのか、あるいはFAの大谷翔平投手(29)が最有力候補とみられるドジャースに入団し、さらに山本もロサンゼルスを本拠地にする、と想定した発言なのか、その真意は分からない。

またウルフ氏は、メジャー各球団が山本の完成度を認めつつ、さらなる進化の可能性にも言及しているという。
「球団は『山本は(すでに)素晴らしい。そしてメジャー屈指のテクノロジーを使って彼をより素晴らしい選手にしよう』と(さらなる向上を)狙っている」

投球フォーム、データ分析などは米国が最先端。昨オフ、千賀が交渉過程で自身が成長できる環境があるかどうかを見極めたように山本も同類の選考基準があるかもしれない。本格的に始まった山本争奪レース。12月4日から開催されるウインターミーティング期間には、絞り込まれる球団が出てくるはずだ。

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

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@YamadaSANSPO

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