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野球 コラム 2023年11月24日

【横浜好き】ベイスターズが獲得した他球団を戦力外になった3投手

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

今永昇太がポスティング・システムでのMLB移籍を表明、石田健大はFA(フリーエージジェント)権を行使、バウアーも来季去就が微妙な状況など、投手陣の戦力低下が危惧される中、他球団を戦力外になった3投手の獲得が発表されました。

獲得したのは、森唯斗(前・福岡ソフトバンク)、中川颯(前・オリックス)、堀岡隼人(前・巨人)で、堀岡は育成選手での契約となります。

3人の中でもっとも実績があり、即戦力と期待されるのが森で、ベイスターズには森敬斗が在籍しているので、ここからは森唯と表記します。森唯はプロ10年間で通算470試合に登板し、25勝27敗127セーブ、128ホールドポイント(HP)、防御率2.94を記録している右腕。

徳島県出身で海部高校から三菱自動車倉敷オーシャンズを経て、2013年ドラフトでソフトバンクに入団し、1年目から58試合に登板して4勝1敗24HP、防御率2.33をマークしました。

その後も層の厚い福岡ソフトバンクのブルペン陣の一角として、入団から3年連続で50試合以上に登板し、4年目の2017年には64試合に登板して35HPをマーク。2018年からはクローザーを務め、NPB新記録の7試合連続セーブを達成するなど、自己最多の66試合に登板して2勝4敗6ホールド、37セーブで最多セーブのタイトルを獲得しました。

翌2019年も5月29日からレギュラーシーズン終了までセーブ機会の失敗0と、抜群の安定感でリーグ2位の35セーブを挙げ、新型コロナウィルスの影響で、120試合制の短縮シーズンとなった2020年も32セーブをマークして、日本シリーズでは3年連続胴上げ投手になるなど、チームの4年連続日本一に貢献しました。

その後は相次ぐ故障にも悩まされ、2021年は30試合登板で1勝3敗15セーブ、2022年は29試合で2勝4敗6セーブと低迷。2022年のシーズン途中にはNPB史上最遅となる通算465試合目で、プロ初先発のマウンドに上がり、本格的に先発転向で迎えた今季は6試合の登板で2勝3敗、防御率4.60でシーズンを終えています。

中川颯(こちらもベイスターズには中川虎大が在籍中なのでこの表記)と、堀岡はいずれも25歳とまだ若く、2人とも育成契約の経験もある投手ですが、その潜在能力は高い評価を受けています。

中川颯は横浜市出身で桐光学園高校から立教大学を経て、2020年ドラフト4位でオリックスに入団。ルーキーイヤーから開幕一軍入りを果たしましたが、登板は1試合のみで、プロ3年間で唯一の一軍登板となっています。

1年目はウエスタンリーグで41試合に登板して、防御率1.13をマークしましたが、2年目の2022年は肩の不調もあり、二軍でも6試合のみの登板に終わり、シーズン終了後に戦力外となり、育成で再契約となりました。肩の不安がなくなった今季は、二軍で21試合に登板して防御率1.38をマークしましたが、戦力外となりベイスターズ入団となりました。

184センチの長身ですが、長い腕を駆使したアンダースローを武器に、今季は32回2/3で34奪三振と高い奪三振力を見せています。支配下で迎える来季は、セ・リーグでは希少なサブマリンとして、面白い存在になるかもしれません。

堀岡は青森山田高校から、2016年育成ドラフト7位で巨人に入団した右腕ですが、こちらも出身は神奈川県で、中学まで秦野市で育ちました。巨人では入団1年目から右ひじのクリーニング手術を受け、2018年までは三軍暮らしが続きましたが、2019年にイースタンリーグで15試合に登板して防御率0.86の好成績を残し、7月下旬に支配下登録を勝ち取りました。

同年は一軍で3試合に登板した後、翌2020年は12試合に登板してプロ初ホールドも記録しています。2021年オフに育成契約となり、支配下に復帰した今季は、一軍登板は3試合に終わりましたが、イースタンリーグでは43試合に登板して5勝1敗8セーブ、防御率1.87の好成績を残しています。

ベイスターズでは再び育成契約での再出発となりますが、150キロを超える速球が武器とする潜在能力抜群の右腕が、地元に戻って覚醒する姿が見られるかもしれません。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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