人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

野球 コラム 2023年11月10日

【広島好き】小園海斗と坂倉将吾が侍ジャパンに選出。アジアプロ野球チャンピオンシップ

野球好きコラム by 大久保泰伸
  • Line

守備練習で小園海斗(右後ろ)に手本を見せる井端弘和監督

11月16日(木)から行われるアジアプロ野球チャンピオンシップに出場する侍ジャパンのメンバーが発表されました。

新たに就任した井端弘和監督の初陣となるこの大会の参加資格は24歳以下、または入団3年目以内。オーバーエイジ枠は29歳以下で3人までとなっています。カープからは小園海斗とオーバーエイジ枠で坂倉将吾が選出されました。

ともに高卒1年目から一軍で安打を記録し、小園はフレッシュオールスターMVP、坂倉はファーム日本選手権MVPと、ルーキーイヤーから非凡な能力を発揮している両選手ですが、日本代表歴となると大きな違いがあります。

日大三高では甲子園出場がなく、世代別での侍ジャパン選出が皆無だった坂倉に対して、報徳学園高では3年夏の甲子園で、大会タイ記録となる1試合個人3二塁打など、アマチュア時代から華やかな球歴を持つ小園は、各世代の侍ジャパンで中心選手として実績を残しています。

小園が初めて侍ジャパンのユニフォームに袖を通したのは、枚方ボーイズで全国優勝を果たした中学3年時で、侍ジャパンU-15代表として松山で行われたアジアチャレンジマッチ2015に出場しました。

日本、チャイニーズ・タイペイ、松山市代表の3チームで行われたこの大会で、小園は内野手として選出されましたが、試合では4試合中3試合に外野手でスタメン起用。ちなみにこの時の日本代表の正遊撃手は、現オリックスの太田椋でした。

初戦の松山市選抜戦ではスタメンを外れた小園ですが、7回に代打で登場して三塁打を放ち、そのままショートの守備に着き、2打数1安打の成績。2戦目のチャイニーズ・タイペイ戦は1番・ライトでスタメン起用され、3回の第3打席で三塁打を放つなど5打数2安打1安打と活躍し、この試合でも途中からショートを守っています。

第3戦の松山市選抜戦も5番・ライトでのスタメン出場で5打席中、安打は1本のみでしたが、内野ゴロと犠飛で2打点を記録。この試合では途中からレフトも守っています。最終戦となったチャイニーズ・タイペイ戦は1番・レフトで5打席ノーヒット、1四球の成績で終わっています。

2年春、3年夏と2度、甲子園に出場し、3年夏にはベスト8進出も果たした報徳学園高時代には「2017 WBSC U-18ワールドカップ」「BFA U-18アジア選手権大会」と2年連続で侍ジャパンに選出されています。

2017年のワールドカップでは、ショートの不動のレギュラーとして全9試合にスタメン出場。オープニングラウンド初戦のカナダ戦で3安打、スーパーラウンド初戦のオーストラリア戦でも3安打を記録するなど、通算.378をマークして3位に終わったチームの主軸として活躍しました。

翌年のアジア選手権では、ショートで全試合フル出場を果たし、初戦の香港戦で2本の三塁打を含む、4打数3安打4打点の活躍から全試合安打、5試合中4試合でマルチ安の大活躍を見せました。

この世代のU-18には、1学年上に清宮幸太郎(現北海道日本ハム)や、安田尚憲(現千葉ロッテ)、同学年にも根尾昂(現中日)、藤原恭大(現千葉ロッテ)らがいるまさに黄金世代で、強力なメンバーに揉まれながら国際経験を積んだ小園は、初のトップチームでも主軸級の活躍を期待したいところです。

小園よりも2歳年上の坂倉は、全世代で侍ジャパン初選出となりますが、プロでは2021年に規定打席に到達。打率.315をマークしてリーグ2位の成績を残すなど、一軍実績では小園を上回るものがあります。

今回はオーバーエイジという特別枠での選出となりましたが、国際経験では対照的なカープの未来を背負う主軸の2人が、もう一段レベルアップするためにも、16日に開幕するアジアプロ野球チャンピオンシップに注目したいと思います。

◆アジアプロ野球チャンピオンシップ 試合日程
・11月16日(木)12:00 韓国 vs. オーストラリア
・11月16日(木)19:00 チャイニーズ・タイペイ vs. 日本
・11月17日(金)12:00 オーストラリア vs. チャイニーズ・タイペイ
・11月17日(金)19:00 日本 vs. 韓国
・11月18日(土)12:00 オーストラリア vs. 日本
・11月18日(土)19:00 韓国 vs. チャイニーズ・タイペイ
・11月19日(日)11:00 3位決定戦
・11月19日(日)18:00 決勝戦

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ