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野球 コラム 2023年10月17日

【広島好き】CSファイナルステージ、今季の阪神戦のデータを振り返る。打線のキーマンは野間峻祥

野球好きコラム by 大久保泰伸
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対阪神戦の打率.365の野間峻祥

球団初のレギュラーシーズン2位で挑んだ横浜DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージは、新井貴浩監督の『監督力』の高さが光り、2連勝で突破を果たしました。

試合では第1戦が羽月隆太郎の三盗成功、第2戦は『CS男』田中広輔の代打での決勝打。試合以外では第2戦の試合前の始球式と、試合後の挨拶での鈴木誠也と島内颯太郎へのサプライズ演出が印象的でしたが、『下克上での日本一』への道は、まだ始まったばかり。

18日からはCSファイナルステージがスタートします。今季は圧倒的な強さを誇った阪神相手に勝機はあるのか。前回のコラムと同様に、今季のデータを振り返ってみましょう。

今季の阪神との対戦成績は9勝15敗1分でセ・リーグ相手に唯一の負け越し。ホームのマツダスタジアムでは、7勝6敗と勝ち越しているのに対して、甲子園では2勝9敗1分と、かなり分が悪い状況となっています。

今季の阪神は、12球団トップのチーム防御率2.66と強力投手陣が売りですが、その象徴となっているのが先発投手の『10勝トリオ』(大竹耕太郎、村上頌樹、伊藤将司)です。

3人の中で、カープが最も苦手としているのが大竹で、今季の対戦成績は7試合で0勝6敗、対戦防御率は0.57と、まさに『天敵』レベルの数字と言えるでしょう。

ただ、個別での対戦成績を見ると、野間峻祥の.385(13打数5安打)を筆頭に、西川龍馬が.368(19打数7安打)上本崇司が.333(12打数4安打)、打数は減りますが田中広輔も.400(10打数4安打)をマークしており、打線の組み方次第で付け入る隙はありそうです。

サウスポーの大竹ですが、全体のデータを見ると、対右打者の被打率.219に対して、対左打者は.286と打たれており、新井監督の選手起用が注目されるところです。

同じ左腕の伊藤将に対しても、今季は2試合の対戦で0勝2敗、防御率1.17と苦戦しました。こちらは対戦数が少なく、個別の対戦成績では堂林翔太(6打数2安打)、菊池涼介、上本、野間、マクブルーム、中村奨成(いずれも3打数1安打)が.333をマークしているぐらいです。

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しかし、2022年シーズンを見ると、西川が11打数6安打の.545、菊池が8打数5安打の.625、坂倉将吾が8打数3安打の.375、小園海斗が9打数3安打の.333、野間は6打数3安打の.500と高打率を残しており、各打者としては、さほど苦手意識はないのかもしれません。

今季は防御率のタイトルを獲得するなど、大ブレイクの村上とは3試合の対戦で1勝2敗、防御率2.53。個別成績では、野間が9打数4安打の.444、小園が9打数3安打で.333をマークしています。

3投手の対戦成績でいずれも名前が挙がった野間は、対阪神の全体成績を見てもチームトップの.365をマークしており、ファイナルステージのキーマンと言えるかもしれません。

続いて上本が今季の阪神戦で.344、西川も同.306をマークしていますが、もう1人、注目したいのが松山竜平で、今季は阪神戦で.400を記録しています。松山の場合は、今季は大竹、伊藤将とは対戦がなく、村上にも.286と特出した数字は残していませんが、それでこの高打率は、代打での打率が高いということでしょう。

事実、阪神戦ではセ・リーグ相手の自身トップである9打点をマークしており、ここ一番での切り札として期待できそうです。

投手陣を見ると、初戦の先発が予想されている九里亜蓮は、今季の阪神戦は5試合で0勝2敗ですが、対戦防御率は2.61とまずまずの数字。ファーストステージで先発した床田寛樹は今季の阪神戦で4試合に先発して2勝2敗、防御率3.10ですが、森下暢仁は5試合で0勝4敗、防御率4.55と苦手としています。

阪神の打者で、今季のカープ戦で高打率を残しているのは、やはり近本光司(.333)と中野拓夢(.353)の1、2番コンビで、他では対戦打率.328、3本塁打、14打点で『カープキラー』と呼ばれるルーキー森下翔太、さらに打率こそ.241ですが、5本塁打を打たれている佐藤輝明の一発に警戒が必要です。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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