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野球 コラム 2023年9月26日

【広島好き】『帰ってきた』主力3人が存在感。『週刊カープいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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菊池涼介(カープ)

先週9月20日からの3試合は、クライマックスシリーズ(CS)圏内を争う3位・横浜DeNA、4位・巨人との直接対決。そして1980年以来となる記録がかかるヤクルトとの今季最終戦でした。

結果は巨人に勝ち、横浜DeNAとヤクルトに負けて1勝2敗。24日に勝てば、リーグ3連覇を達成した2018年以来のCS進出決定でしたが、打線が振るわず、今月8度目の1得点のみでの敗戦。

25日に巨人が負けてCS進出が決まりましたが、チームの目標は2位の座をキープしてのマツダスタジアムでのCS開催。最後に待つのは天国か地獄か、今週の4試合で全てが決まります。

◆先週の試合結果
20日(水)広島 1-3 横浜DeNA ●大瀬良
21日(木)試合なし
22日(金)試合なし
23日(土)巨人 3-7 広島 ○森下
24日(日)広島 1-3 東京ヤクルト ●九里

◆自己ワースト更新の大瀬良、実は…

3位・横浜DeNAとの直接対決となった20日の試合。先発した大瀬良大地は、初回に牧秀悟に2ラン本塁打を打たれて先制を許し、6回途中2失点で今季11敗目を喫した。

今季はピースナイターなど、チームにとって重要な一戦で結果を残せず、エース失格の声もある大瀬良。今季のこれまでの投球を見ると、22試合に先発して完投はゼロ。最長の7回も6試合のみと、過去にない不振であることは間違いない。

しかし、その内容を見ると、意外なデータもある。9月24日現在のセ・リーグ先発投手援護率(投手が1試合あたりどれだけ打線の援護を受けたかを表す指標)で、規定投球回数に達した投手のワーストが柳裕也(中日)の1.99。同じ中日の高橋宏斗が2.52で続き、この2人に関してはある程度、イメージ通りの結果と言える。

大瀬良は現在、127回2/3で規定回に達していないが、なんと援護率は1.97で、あの柳を抑えてリーグトップとなっている。先発数は床田寛樹や東克樹(横浜DeNA)などと並ぶ22試合で、セ・リーグの先発投手では最も打線の援護に恵まれない投手と言える。

先発数に対しての投球回数の少なさが今季の状況を表していると言えるが、加えて問題視されるのが中盤以降や、立ち上がりなどの手痛い被弾。一発病とも揶揄される状況となっているが、これも被本塁打15はリーグワースト3位。

ワーストタイは被本塁打17の今永昇太(横浜DeNA)と前述の高橋で、今季絶好調の東や戸郷翔征(巨人)でも被本塁打14と、大瀬良が特別悪い数字というわけでもないことがわかる。チームOBの達川光男氏を筆頭に、開幕前の高い期待に応えられなかった右腕だが、改めて数字を吟味する必要もありそうだ。

◆『帰ってきた』主力3人が存在感

負ければCS圏内も微妙な状況となりかねない23日の4位・巨人との今季最終戦では、秋山翔吾、菊池涼介、上本崇司が8月11日以来となるスタメン揃い踏み。

9月上旬から復帰後は1番起用の秋山は、7回に自身5月31日以来の本塁打となるダメ押し2ラン、2番・レフトの上本は4回に逆転の起点となる安打など、マルチ安打を記録。8番・セカンドの菊池は内野安打1本のみだったが、新井貴浩監督が「キクでなければアウトにならなかった当たりが何本かあった」と、好守を連発。それぞれがチームの勝利に貢献した。

しかし、同試合で左ふくらはぎに死球を受けた秋山が欠場した24日は、菊池、上本の1、2番コンビが無安打で、1得点のみに終わったチームは東京ヤクルトにマツダスタジアムで今季初の敗戦。広島市民球場での中日戦で12戦10勝2分だった1980年以来、球団43年ぶりとなる本拠地での同一カードのシーズン無敗という記録を逃し、CS進出決定も26日以降に持ち越しとなった。

*****

週間MVPは、野手は3試合で3打点と、すっかり4番に定着した堂林翔太も捨てがたいところですが、やはり23日にプロ初の1試合2本塁打を記録するなど、今季の10本塁打中6本が同カードと“Gキラー”ぶりを発揮した末包昇大を選出。

投手は球団では2019年フランスア以来となる60試合登板で、リープトップの40ホールドポイントをマークし、初タイトルも視野に入れる島内の2週連続もアリですが、決して本調子ではない状態で6回3失点にまとめて2年連続の2ケタ勝利に望みを残した森下にしたいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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