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野球 コラム 2023年9月25日

菊池雄星、投球数制限で4回に降板。その原因となった睡眠不足も話題に

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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菊池雄星(ブルージェイズ)

ブルージェイズの菊池雄星は現地9月24日(日本時間25日)、敵地トロピカーナフィールドでのレイズ戦に今季11勝目を期して先発登板するも、4回73球で7奪三振無四球ながら、9安打3失点で降板となり、勝敗はつかなかった。

試合はブルージェイズが9-5で勝利し、アメリカン・リーグのワイルドカード争いで2位の座を堅持した。なお、ア・リーグのワイルドカードはトップの座が確定し、残りは2枠となっており、3位にはブルージェイズと2ゲーム差でアストロズがつけ、それを0.5ゲーム差で4位のマリナーズが追う状況となっている。

◆試合結果
Bジェイズ|0 5 0 0 0 1 0 1 2|9
レ イ ズ|2 0 0 1 0 0 2 0 0|5

◆ア・リーグ ワイルドカード順位表
1位 レイズ 95勝62敗 差+7.5
2位 ブルージェイズ 87勝69敗 +2.0
3位 アストロズ 85勝71敗 0.0
 ↑↑ プレーオフ進出 ↑↑
4位 マリナーズ 84勝71敗 0.5

現地局『CBSスポーツ』は、同日付で電子版に左腕の投球内容を伝える速報記事を掲載し、その中で、「キクチはこれで5試合連続して5回を超えて投げていない」としつつ、「わずか73球しか投げがなかった彼は、前回ヤンキース相手に登板した際に、痙攣で降板したことから、投球数が制限されていたようだ」と伝えた。

菊池の前回登板といえば、本人が痙攣の原因について、前の晩に11時間『しか』睡眠をとらなかったからと、明かしたのは既報の通りだが、現地メディアでもこの左腕のべらぼうな睡眠時間が話題となっており、現地誌『スポーツ・イラストレイテッド』が電子版に現地20日付でその続報を伝えている。

「ユウセイ・キクチによる快眠の手引き」と題されたこの記事では、左腕が通訳を介して述べた「チームメイトに、どうやったらそんなに眠れるのかと聞かれます。ただ。正直なところ、目をつぶれば眠れるのではないかと思います」とのコメントを紹介。

その上で、「キクチ通常は5分もあればまどろむ」「彼は手の込んだ装具や、特別に暗い部屋などは必要としないが、アマゾンで注文した枕を好みとしている」と、「いつでも、どこでも」眠れるという当人の『睡眠力』について言及。

さらに記事では、「キクチは日本の岩手県で育った子供の頃から良く眠れていたと述べた。彼は英語で『Just naturally(ごく自然にそうなった)』と言っている。また、彼は14時間眠る必要があるのは、先発の前夜のみであり、他の日は『8、9、10時間』で満足とも述べている」とした。

さらに「キクチは大体(先発する)前の晩の午後11時に就寝し、球場へ向かう直前の午後1時に起床するようにしている(ここで、キクチには4歳の息子レオがいることについて触れておくべきだろう。と言うのも、それは彼の妻のルミこそが、このストーリーのヒーローであることを意味するのだから)」と、快眠をバックアップする家族についても言及した。

また、リリーバーのティム・メイザによる「僕は彼が音楽のかかったクラブハウスで眠っているのを見たことがある」と言う証言や、ドールトン・バーショ外野手による「彼はこの(会話をかき消すほどの音楽)中でも眠れるんだ。あれは驚異的だよ。僕にもあのスーパーパワーが備わっていたら、と思うね」とのコメントを引用。

その驚くべき能力について詳らかにしつつ、「『あれは確かに型破りだ』と述べた右腕のクリス・バシットは、『6時間から8時間』ほど眠っていると言うが、結果が出ている以上、反論するのは難しいのである。キクチはアメリカン・リーグで6番目に多い30試合に先発登板しており、9イニングあたりの奪三振数を9.6としているが、これはア・リーグ先発投手では8位の数字だ」と、その正当性について論じている。

『眠れるトロントの左腕』。レギュラーシーズンの先発登板は残り1試合の予定となっている。

J SPORTS編集部

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