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野球 コラム 2023年8月29日

【広島好き】完封勝利にサヨナラ劇に総力戦。猛暑が続く中の「熱い」戦い。『週刊カープいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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デビッドソン

デビッドソン(カープ)

眼下の敵である横浜DeNAに敵地で勝ち越し、マツダスタジアムでは今季負けなしの東京ヤクルトに2勝1分と不敗神話を継続。4勝1敗1分で3つの貯金は、上々の成績と言えるでしょう。

マジックが点灯した阪神が負けないため、なかなかその差が縮まりませんが、完封勝利にサヨナラ劇、全ての投手を使い切る総力戦と、猛暑が続く中、先週も『暑い』ならぬ『熱い』戦いを見せてくれました。

◆先週の試合結果
・22日(火)横浜DeNA 0-5 広島 ○九里
・23日(水)横浜DeNA 2-5 広島 ○大瀬良/S栗林
・24日(木)横浜DeNA 3-1 広島 ●床田
・25日(金)広島 4-3 東京ヤクルト ○栗林
・26日(土)広島 7-6 東京ヤクルト ○アンダーソン/S栗林
・27日(日)広島 7-7 東京ヤクルト 

◆長打力不足解消か?右の大砲が初物尽くし

今季は『つなぎの打線』が好調の原因となっているが、ここにきて一発で流れを変える右の大砲が『初』絡みの本塁打でチームの得点源になっている。まず22日の横浜DeNA戦で堂林翔太が初回に2ラン、4回にはソロと、今季初の2打席連続本塁打をマーク。1本目は持ち味の右中間方向、2本目はレフトへ豪快な一発と、8月月間打率.367(8月28日現在、以下全て同じ)と好調な打撃を裏付ける内容だった。

26日の東京ヤクルト戦では、デビッドソンが2回に追撃のソロ、5回には決勝点となる逆転2ランと、来日初の1試合2本塁打を記録。8月8本塁打と、ようやく本領発揮となってきた大砲は、17本塁打中13本がマツダスタジアムでの一発で、2014年に37本塁打、マツダでは20本で本塁打王に輝いた「エルドレッドの再来」という声も聞かれるようになってきた。

さらに27日には、末包昇大が初回に満塁の場面で右中間に豪快な一発を放った。昨年、球団2人目となる新人満塁本塁打を放って以来のグランドスラムは、球団初のルーキーイヤーから2年連続の満塁本塁打となった。

プロ野球2023公式戦

【ハイライト】広島 vs.東京ヤクルト(8月26日) デビッドソン、2本塁打を含む3安打の活躍

◆悩める右腕がお得意様相手に1ヶ月ぶりの勝利

8月6日のピースナイターでは5回4失点で敗戦投手、終戦記念日の15日も4回5失点で降板と、今季は大事な試合で打ち込まれる場面が目立つ大瀬良大地が、23日の横浜DeNA戦で1ヶ月ぶりの勝ち星となる今季5勝目を挙げた。

この日も2点の援護をもらった3回に佐野恵太の一発で同点とされて5回2失点で降板と、投球内容は本人も周囲も不本意と言えるものだったが、自身の代打で登場した田中広輔が勝ち越しの押し出し四球で勝利投手となった。大瀬良にとって横浜DeNAは21年以降、8勝0敗、対戦防御率1.53の好成績を残していた得意の相手で、このカードの連勝を9に伸ばした。

◆リリーフ陣、真夏の奮投

矢崎拓也とターリーの離脱で苦しい状況が続くリリーフ陣だが、残された投手が踏ん張りを見せている。リリーフに配置転換で8月20日に一軍復帰を果たしたアンダーソンは、先週は3試合に登板。26日のヤクルト戦では1失点も転向後初白星をマークした。

剛腕セットアッパーへ覚醒の感もある島内颯太郎は、先週は4試合に登板して週間防御率0.00で4ホールドを記録。25日のヤクルト戦では山田哲人、村上宗隆、サンタナを三者三振の圧巻の投球で、チームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。『復活の守護神』栗林良吏も、選手は4試合登板で同0.00、1勝2セーブ、1ホールドと完璧な内容。自身13試合連続無失点と、頼れる存在になってきた。さらに大道温貴も状況を問わない起用で4試合無失点を記録している。

延長12回引き分けに終わった27日は、先発の黒原拓未が3回4失点、2番手の森浦大輔が1回3失点で降板した後、5回以降は前述の投手を中心に8人が無失点リレー。圧巻だったのが11回から登板したアドゥワ誠で、ベンチ入りの投手全てを使い切った総力戦で2イニングを投げ切り、無失点に抑えて引き分けに持ち込んだ。

*****

週間MVPは、投手は今季3度目の完封勝利をマークした九里亜蓮も捨てがたいところですが、大奮投のリリーフ陣で特に印象に残る投球を見せた島内を抜擢。野手は小園海斗が週間打率.346、3本塁打のデビッドソンも同.316をマークしていますが、先週は6試合全てにスタメン出場し、2週連続で週間打率4割超え(.409)を果たした堂林を選出したいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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