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野球 コラム 2023年8月18日

藤浪晋太郎、現地メディアは「シーズン終盤のXファクター」と伝える

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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藤浪晋太郎(オリオールズ)

『MLB.com』のオリオールズ担当記者が、最新のニュースレターで藤浪晋太郎を取り上げている。

同サイトのジェイク・リル記者は、現地8月16日付で「このオリオールズの投手はシーズン終盤戦の『Xファクター』となるかも」と題したニュースレター記事を投稿し、その冒頭にて、今夏トレードで獲得した日本人右腕についてこう伝えた。

「シンタロウ・フジナミはこれまで1度もセーブを記録したことはなかった。日本のハンシン・タイガースで252試合に登板した際も、アスレチックスとオリオールズでプレーしている2023年のMLBルーキーシーズンにおける最初に登板した43試合においても」。

「しかし、ボルティモアは日曜のシアトルでの試合で、10回のセーブ機会にフジナミを必要とした。その時、球団の重い負担のかかったブルペンでは、そこまで多くのオプションがなかったのである」と、藤浪がプロ入り初セーブをマークした試合で起用された経緯を説明した。

続けて、記事ではこの日の藤浪の投球内容について、「フジナミはこの時の登板では12球を投げ、そのうち9球投げたフォーシームの平均球速は99~101.6マイル(159.3~163,5キロ)だった。彼はこれより速く投げることもでき、8月6日のメッツ戦では102.6マイル(165.1キロ)をマークしている」とした。

「しかしながら、フジナミによる成功の鍵は、彼がこのエネルギッシュは持ち球をストライクに投げられるか否かである。彼は日曜の登板では、最後の9球のうち6球をストライクに投げた」と伝えた。

その上で、ブランドン・ハイド監督が先ほどのマリナーズ戦後に述べた「彼にとっても最高で、我々にとっても最高だった。彼にプレート上へ投げさせることができれば、我々にとって、とてつもなく大きな武器となる。彼はアンビリーバブルな投球を持っており、我々はそれを目の当たりにしてきた」とのコメントを伝えた。

さらに、「ボルティモアに加入後、フジナミは11試合に登板し、防御率4.76をマーク」しており、「そのうち6試合では、投球の50%以上をストライクゾーンに投げ、防御率を1.13としている」ものの、「うち5試合はその確率が50%を切っており、防御率は13.50となっている」という事実を指摘(数字は現地での記事掲載時点)。

「オリオールズはフジナミがシーズン終盤の重要な局面において信頼できるだけ安定することを望んでいる」とし、チームの地区制覇とポストシーズンにおける成功へ向け、重要な要素になるであろう藤浪に寄せられる期待の高さについて言及した。

なお、『Xファクター』とは「不確定要素」「未知の要因」「名状し難い決め手となる要素」と言った意味を持つ言葉であり、まさに今の藤浪を表す上で、打ってつけのワードと言える。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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