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野球 コラム 2023年8月15日

【広島好き】先週は未勝利。今週は勝負どころの阪神、巨人戦。『週刊カープいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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堂林翔太、中日戦で同点の5号2ラン

下位2チーム相手にまさかの未勝利(1分5敗)も、実はデータに基づいたものでした。今季のヤクルト戦はマツダスタジアムでの9戦全勝に対して、神宮では3連戦前まで1勝5敗。バンテリンドームの9回無安打無得点の惨事も、『内弁慶』の傾向がそのまま出てしまった結果となりました。

ピースナイターの後味の悪さをそのまま引きずってしまった感もある先週の6試合でしたが、阪神、巨人を地元に迎えての15日からの2カードは、今季の行く末を左右するような大事な1週間になりそうです。

◆先週の試合結果
・08日(火)東京ヤクルト 5-4 広島 ●ターリー
・09日(水)東京ヤクルト 11-5 広島 ●森
・10日(木)東京ヤクルト 13-3 広島 ●床田
・11日(金)中日 3-3 広島 
・12日(土)中日 3-2 広島 ●森下
・13日(日)中日 2-1 広島 ●矢崎

◆4番・西川が復帰もチームは…

右脇腹肉離れで離脱していた西川龍馬が復帰。7月11日以来となる4番・レフトでスタメン出場した8日のヤクルト戦では、復帰後初打席でいきなりタイムリーを放った。9日は本塁打を含む2安打、10日は3安打猛打賞とさすがの結果を残したが、チームは3連敗。

11日からの中日3連戦は1安打のみに終わった。自身が復帰後、なかなか勝てないチーム状況に「オレが疫病神」と自虐的な言葉も発したが、残り38試合、上位争いを続けるためにも、『打撃の天才』の活躍は必要不可欠となる。

◆堂林が故郷で躍動

先週は5試合にスタメン出場して週間打率.294をマークした堂林翔太。延長12回引き分けに終わった11日の中日戦では、2点を追う7回、1死1・3塁の場面で一塁走者の大盛穂が二盗に失敗。チャンスが潰えたかと思われた直後に起死回生の同点2ランを放った。

さらに圧巻だったのが13日。中日先発・柳裕也の前に、9回まで無安打無得点に終わった打線で延長10回に勝ち越しとなる6号ソロ本塁打を放った。結果的にはサヨナラ負けでヒーローになり損ねたが、今季無失点だったマルティネスからの値千金と言える一発だった。昨季も8試合で.414をマークしたバンテリンドーム。愛知県出身、中京大中京高で夏の甲子園優勝となった「尾張のプリンス」にとって、名古屋はやはり特別な地なのかもしれない。

◆約3ヶ月ぶり先発の遠藤が復肩をアピール

8日の九里亜蓮(6回4失点)から森翔平(4回8失点)、床田寛樹(3回7失点)、野村祐輔(5回3失点)、森下暢仁(7回3失点)と先発陣が結果を残せない中、13日に遠藤淳志が5月5日以来となる一軍登板。初回から先頭打者に安打を打たれるなど、4回までの3イニングで無死から走者を許したが、2つの併殺打を奪うなど7回を投げて被安打4、無失点の好投で復肩をアピールした。

9回無安打無失点の柳が相手で4月6日以来となる2勝目はならず、チームも延長10回に矢崎拓也が連続被弾で2017年4月以来の黒星と、まさかの結果に終わったが、先発ローテ定着が期待された右腕の復活はチームにとって朗報と言える。

◆菊池と秋山、チームを支える2人の夏

12日の中日戦で菊池涼介が通算1500試合出場を達成。史上205人目となる節目の記録に「我慢強く使っていただいた皆さんに感謝したい」とコメントした。その菊池の盟友である秋山翔吾は、11日に右ふくらはぎを痛めて3回で途中交代。ここまでチームで唯一、全試合にスタメン出場していた主軸が、勝負どころで痛い離脱となった。

前半戦に好調だったチームの原動力となった2人だが、8月の月間打率はともに1割台。それでも守備では多大な貢献があり、精神的にもチームの支柱である両翼の一角が崩れたことは、残り38試合で痺れる試合が続くチームにとって、大きな痛手となる。

*****

週間MVPは、野手ではともに4試合出場で坂倉将吾が週間打率.385、矢野雅哉が同.400を記録していますが、やはり名古屋での2発が強烈な印象を残した堂林を選出。投手は復活の兆しを見せた遠藤に、リリーフ陣ではターリーの3試合を筆頭に、栗林良吏など4投手が2試合で週間防御率0.00をマークしていますが、その中でも敢えて、10日のプロ初登板で、あの村神様から始まる三者三振など、2回無失点の鮮烈デビューを飾った益田武尚を抜擢したいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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