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野球 コラム 2023年8月15日

【横浜好き】週間MVPは11打点の牧秀悟と完投で今季初勝利の濱口遥大。『週刊ベイスターズいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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牧秀悟、8月12日 巨人戦の7回、ソロ本塁打を放つ

2日連続で最多観衆を更新したハマスタで中日に3連勝の後、東京ドームに乗り込んでの4位巨人との3連戦は初戦を快勝して4連勝。勢いが戻ったかと思われたのも束の間、連敗でその差は1ゲームと、クライマックスシリーズ出場圏内も危うい状況となってしまいました。

遅ればせながらの今季初勝利、土壇場の逆転劇にベンチで涙と、ドラマチックだった2人のサウスポーに、全6試合で打点を記録してリーグトップに立った4番打者。プロ5年目で念願の一軍初登板を果たした元育成ドラ1など、いろいろあった猛暑の1週間を振り返っていきましょう。

◆先週の試合結果
・08日(火)横浜DeNA 7-4 中日 ○山崎/S森原
・09日(水)横浜DeNA 8-2 中日 ○バウアー
・10日(木)横浜DeNA 5-1 中日 ○濱口
・11日(金)巨人 2-4 横浜DeNA ○東/S森原
・12日(土)巨人 5-1 横浜DeNA ●平良
・13日(日)巨人 8-1 横浜DeNA ●石田

*****

第2戦で3万3283人、第3戦では3万3304人と、横浜スタジアムでのプロ野球最多観衆を2日連続で更新した中日との3連戦では、投打で主力、脇役を問わず様々な選手が活躍した。8日の初戦は、先発の今永昇太が初回にまさかの4失点と不穏なスタートだったが、打線が見事な反発力を見せた。

ソトが6月23日以来の2ラン、大田泰示は4月11日以来のソロと2本の本塁打で1点差に追い上げると牧秀悟が同点、勝ち越しと2打席連続の長打で逆転。さらに大田の猛打賞となるタイムリー、7月17日以来となる佐野恵太のタイムリー内野安打と、着実に得点を積み重ねた。7回4失点で降板した今永の後を継いだリリーフ3投手が無失点リレーで、2番手の山崎康晃が3勝目、森原康平が4セーブ目を挙げた。

9日は先発野手全員安打の11安打で8得点の猛攻。3本のタイムリーで3打点の牧を筆頭に、宮崎敏郎、京田陽太、佐野、ソトが打点を記録した。投げては前回登板で10回123球を投げたバウアーが7回無失点10奪三振で8勝目。自身19イニング無失点で規定投球回数に再到達した。

10日は濱口遥大が7試合目の登板で今季初勝利。111球で9回を投げ切り、被安打7、1失点で自身2年ぶりの完投勝利となった。打撃陣では、6月9日以来のスタメン出場となった林琢磨が2点タイムリーを放ってプロ初のお立ち台。先制打の京田に、この日も牧が試合を決定付ける2点タイムリーを放った。

カードが変わって2ゲーム差の4位巨人とのAクラス攻防戦。終盤まで息詰まる投手戦となった11日の初戦は、9回に牧が逆転2ラン、大田がダメ押しのソロと2本の本塁打で劇的勝利。8回2失点で9勝目を挙げた先発の東克樹は、勝ち越しを許した直後の逆転劇にベンチで涙を拭う姿が見られた。

初戦の勝利でこのカードでの4位転落は無くなったが、12日は平良拳太郎が5回3失点、13日は石田健大が初回に6失点を喫して2回途中で降板と、先発投手が結果を残せず連敗。打線も3安打、5安打でいずれも1得点のみと低調だった中、牧は12日に球団史上初となるルーキーイヤーから3年連続20号に到達するソロ本塁打、13日も犠飛で打点をマークし、74打点でリーグトップに立った。

大敗の中、明るい材料となったのが13日の宮城滝太。2018年育成ドラフト1位で昨年7月に支配下登録となった右腕が、プロ初登板を果たして2回を1安打無失点。最速152キロの直球を軸に、絶好調の岡本和真から空振り三振を奪うなど3奪三振の快投だった。

*****

週間成績は投手ではバウアー、濱口、東と先発陣が3勝。リリーフ陣で3試合以上登板はゼロと、猛暑の厳しい時期にブルペン陣を助ける投球となりました。2試合登板の投手では森原、上茶谷大河、エスコバーが週間防御率0.00を記録しています。

野手は牧が週間打率.435、週間OPS1.353と無双状態。宮崎も週間打率.316と堅実な成績を残していますが、その他で週間打率3割を超えたのは、3試合出場で同.375の京田のみと、全体的にはまだまだ本調子とは言えないようです。

週間MVPは野手が決勝打や逆転本塁打など、6試合すべてで打点を記録し、11打点の牧を文句なしで選出。投手は涙の熱投を見せた東も捨てがたいところですが、やはり完投で今季初勝利をマークした濱口にしたいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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