大谷翔平、「2桁勝利＆40本塁打」＋「2年連続2桁勝利＆2桁本塁打」。2つの史上初を記録

大谷翔平（エンジェルス）

二刀流スターがまたも新たな金字塔を打ち立てた。エンジェルスの大谷翔平は現地8月9日（日本時間10日）、本拠地エンジェルスタジアムでのジャイアンツ戦に「2番・投手兼指名打者」で先発出場すると、マウンド上では6回を投げ、3安打1失点、5奪三振3四球とクオリティスタート達成の快投を展開し、今季10勝目を挙げた。

2021年に46本塁打＆9勝、そして2022年に34本塁打＆15勝をマークした大谷にとって、シーズン40本塁打＆2桁勝利達成はキャリア初であり、もちろんMLB史上でも初の快挙となった。なお、打席では2打数無安打と快音を響かせることはできなかったが、申告敬遠を含む2四球でチームの勝利に貢献した。試合はエンジェルスが4-1で勝利し、2連勝でシリーズの勝ち越しを決めると共に、勝率を5割に戻した。

◆試合結果
ジャイアンツ｜0 1 0 0 0 0 0 0 0｜1
エンゼルス　｜0 0 0 0 0 4 0 0 X｜4

この二刀流スターの好投に対し、現地誌『スポーツ・イラストレイテッド』は同日付で電子版に掲載した記事の中で、「オオタニはソリッドな6イニングを投げた」と評した。

一方、現地紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』は、同日付で電子版に掲載した試合のレポート記事のなかで、大谷が6回を投げ切った直後の攻撃でエンジェルスが4点を奪って大谷に勝利投手の権利が発生したことについて振り返った上で、「オオタニは10勝目を挙げ、メジャーリーグ史上初めて複数のシーズンで2桁勝利と2桁本塁打を達成した選手となった」と、この試合で大谷が達成したもう1つの『史上初』を伝えた。

『MLB.com』でエンジェルスを担当するレット・ボリンジャー記者は、試合後に投稿した速報記事の冒頭で、「ショウヘイ・オオタニの厄介な指は問題なさそうだ」とした上で、「前回の先発登板では、右手中指の痙攣により4回無失点で降板していたエンジェルスの二刀流スーパースターは、問題なく力強い6イニングを投げ抜いた」と、この日の大谷はフィジカル面で何ら問題を見せなかったことを伝えた。

続けてボリンジャー記者は、大谷が7月序盤から右手中指にマメや爪が割れるアクシデントに加え、前述の痙攣によるトラブルを抱えていたことについて触れた上で、「しかし、オオタニは登板したここ3試合は良いピッチングを見せており、現在、彼は自責点がつくことなく連続して19回1/3を投げている」と、最近のマウンドでの好調ぶりを具体的な数字で示した。