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野球 コラム 2023年8月2日

【広島好き】チームを支えるリリーフ陣と準レギュラーの存在。『週刊カープいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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広島東洋カープ

4年ぶりの10連勝で挑んだ阪神との直接対決は2敗1分。覚醒モードはいったんストップした感もありますが、本当の勝負はこれからです。西川龍馬、マクブルームと、序盤戦でクリーンアップを任された主軸を欠く中、これまで見事なマネジメント力を見せてきた新井貴浩新監督の手腕が本物かどうか、真価が問われる残り50試合になりそうです。

◆先週の試合結果
・25日(火)広島 6-3 東京ヤクルト ○ターリー/S矢崎
・26日(水)広島 5-3 東京ヤクルト ○森/S矢崎
・27日(木)広島 4-1 東京ヤクルト ○床田/S栗林
・28日(金)阪神 7-2 広島 ●野村
・29日(土)阪神 2-2 広島
・30日(日)阪神 4-2 広島 ●大瀬良

◆弱点克服?頼れるリリーフ陣

10連勝中は全ての試合で5イニング以上を投げ、うち9試合が自責点2以内と鉄壁を誇った先発投手陣。快進撃の原動力と言えるが、実は10勝中4勝が先発投手以外の勝ち星と、リリーフ陣の奮闘も目立っている。

先週も勝った3試合だけでなく、未勝利だった甲子園の3試合でも2番手以降の投手が抜群の安定感を見せた。勝利投手となったのが25日のターリーで、週間成績は3試合登板で防御率0.00。2セーブを挙げた矢崎拓也、1セーブの栗林良吏、その栗林が危険球退場となった試合で後を継いだ中崎翔太、セットアッパー定着の島内颯太郎、ビハインドでも起用される大道温貴と、実に6人が3試合登板で防御率0.00をマーク。27日に一軍復帰した戸根千明も2試合登板で防御率0.00と、チームのアキレス腱と言われたリリーフ陣が結果を残した。

◆西川不在の外野陣、チャンスを掴むのは?

脇腹肉離れの西川不在が続く中、空いた外野のポジションでスタメン起用されているのが中村奨成、末包昇大、大盛穂の20代中盤の選手。もっとも結果を残したのがプロ2年目の末包で、27日に5番・レフトでスタメン起用されるなど、スタメン4試合を含む5試合に起用されて週間打率.417、1本塁打、4打点、OPS1.167をマークした。

プロ野球2023公式戦

【ハイライト動画】7月27日 広島 vs.東京ヤクルト:會澤翼が決勝打を含む2本の適時打

捕手登録の中村奨はファームで打率.450と好調な打撃を買われ、新井監督が打線の起爆剤として期待。25日のヤクルト戦では1番・ライトでスタメン起用されたが、3打席無安打2三振。その後も代打で結果を残せず、7番・ライトでスタメン出場した30日の阪神戦、3打席目に今季初安打となるショートへの内野安打を放った。広陵高時代に本塁打の大会記録を樹立した甲子園での初安打が飛躍のきっかけになるか。

一軍実績がもっとも豊富な大盛は甲子園での2試合でスタメンなど6試合に出場したが、週間打率は.111と結果を残せなかった。秋山翔吾、野間峻祥など「30代のすごいおっちゃん」(末包)がリードする外野陣で、定位置奪取へのサバイバルが続く。

◆好調なチームを支える『準レギュラー』の存在

坂倉将吾の捕手専念が形になった今季、週に1、2試合のペースでスタメン起用されている會澤翼。今季はここまで打率.207(7月31日現在)と、かつての『打てる捕手』の面影は薄れているが、先週はスタメン、代打の2試合でいずれも結果を残した。7番でスタメンマスクを被った27日は5回に先制、7回には勝ち越しと2打席連続タイムリーでチームの10連勝に貢献。30日も試合には敗れたが、8回に代打で追撃のタイムリーを放った。

リーグ3連覇時の正捕手の経験値は、後半戦のクライマックスシリーズ争い、優勝争いに向け、チームにとって不可欠な存在となるはずだ。打撃上向きだったデビッドソンが左内転筋を痛めたこともあり、一塁で4試合にスタメン起用された堂林翔太は、代打出場も含めて4試合連続安打を記録。5試合で週間打率.385をマークし、代打の切り札からの脱却が期待される。

*****

週間MVPは投手が鉄壁のリリーフ陣から、と言いたいところですが、誰か1人を選出というのは困難でもあるため、またも5イニングの投球でしたが、勝ち運もあり、先発として着実に実績を積み上げつつある森翔平を抜擢。

野手は25日の2本のタイムリーから甲子園でも光る活躍を見せた小園海斗、先週も4試合で4番起用されるなど、6試合で週間打率.333をマークした上本崇司が有力候補ですが、その2人を上回る週間打率をマークし、さらに18打席で4四球を選んで同出塁率.529、同OPS.991の堂林を選出したいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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