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野球 コラム 2023年7月26日

大谷翔平、現地メディアが予測した今季のホームラン数は?

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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大谷翔平(エンジェルス)

現在進行形でゲームの歴史を変えている二刀流スーパースター大谷翔平の周囲には、常に大小様々な感嘆符や疑問符が飛び交っている。目下、最大の疑問符はトレードに関するもので、彼の契約(今季終了後に自由契約)や、エンジェルスの微妙な状況(地区首位と6.5ゲーム差の3位にして、目下ワイルドカード争い6番手で同3枠目と4ゲーム差)を鑑みると、それも宜なるかなと言ったところだが、これは飽くまでもトレード最終期限までの「季節もの」である。

一方、「オオタニは今季何本ホームランを打つのか?」という疑問符に関しては、大谷がこのままのペースを持続させれば、シーズン終盤にかけて、その大きさは期待と共にどんどん膨らんでいくだろう。

そんなか、『MLB.com』のアナリストであるマイク・ペトリエロ氏は、現地25日付で「オオタニによる62本塁打への道をプロットする」と題した記事を投稿し、二刀流スターによる今季本塁打数の予想を深掘りしている。なお、断っておくと、これから出てくる数字はいずれも現地7月25日(日本時間26日)の試合を前にしたものであり、大谷が「2番・指名打者」で先発出場しながら無安打に終わった同日の敵地タイガース戦は勘定に入っていない。

まず、記事では現在のペースについて、「オオタニは残りの全試合に出場すれば59本塁打のペースとなっているが、今季これまでと同じ頻度で休むと58本のペース(彼はエンジェルスがプレーした100試合のうち98試合に出場)」と言及。

続いて、アーロン・ジャッジが昨年更新したアメリカンリーグ記録の62本に並ぶには、「62試合で26本塁打を打たなければならないが、これはそこまで並外れたことではない」とした上で、過去にジャッジを含め、これ上回るペースで本塁打を打った例は複数あり、大谷自身も2度これを上回るペースで本塁打を量産していることから(今季7月23日までの直近62試合で28本塁打、2021年5月14日から7月30日までの62試合で27本塁打)、「もちろん簡単なことではないが、手が届かないわけでもない」としている。

また記事では、『FanGraphs』による予想にも触れており、同予想では大谷の今季本塁打数は「52から54本の間」となっているが、「こうした予想はコンサバティブになる性質がある」とした上で、昨季ジャッジが66本塁打ペースで打っていた時期の予想が59本だったにも関わらず、最終的には66には届かないながら62本と、予想を上回ったことから、「オオタニも同じようになると仮定すると、ペースと予想の間に落ち着くことになるので、57本前後になる」とした。

さらに記事では、左打者有利の本拠地エンジェルスタジアムでの試合が29試合残っている点について「グッド・ニュース」としつつ、大谷による「62本達成はあるのか?」と言う問いに対して、「ペース、予想、そして60本到達の希少性という数字は、彼に対して多少不利に働いている」と前置き。

その上で、「60台より50台の方がより可能性が高いが、一方でこれからの62試合で26ホーマーというのは、そこまでひどく理不尽な注文ではない」とし、「我々はここに至るなかで、オオタニにとって不可能なことを憶測するなど、絶対にすべきではないということを学んだのではなかったか?」と疑問を投げかけ、常識という範疇の埒外でプレーする大谷の偉業達成に期待を滲ませた。

なお、ペトリエロ氏は記事の末尾で、「仮に彼が本塁打1本の差で及ばなかった場合、責を負うべき者として非常に興味深い人物が浮上する」とした上で、「それは、4月にブロンクスでオオタニからほぼ間違いなかったホームランを奪い取ったジャッジその人である」と綴っている(ジャッジはその試合で、大谷によるホームラン性の当たりをジャンピングキャッチ、と言うより正確にはジャンプしてグラブで弾き、着地時に素手でキャッチし、本塁打を阻止している)。

J SPORTS編集部

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