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野球 コラム 2023年7月26日

【広島好き】オールスターを挟んで連勝が継続。栗林良吏が4月以来のセーブ。『週刊カープいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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広島東洋カープ

オールスターを挟んで3シーズンぶりとなる7連勝。貯金11で首位の阪神とゲーム差なしの2位と、新井カープは覚醒モードに入った感もあります。

8年ぶりのマツダスタジアム開催となったオールスターは、投手が九里亜蓮とターリーの2人、野手は西川龍馬の辞退で秋山翔吾のみとなり、カープからは3人とやや寂しいものになりましたが、勝負の後半戦に向けて、各選手が十分な休養を得られたと、前向きに考えることにしましょう。

◆先週の試合結果
・22日(土)広島 5-3 中日 ○森下/S矢崎
・23日(日)広島 3-1 中日 ○大瀬良/S栗林

◆フレッシュオールスターとオールスターゲーム

富山で行われたフレッシュ・オールスターゲームには益田武尚、内田湘大、二俣翔一、仲村貴浩が出場。もっとも輝いたのが2番・レフトでフル出場した中村貴で、第1打席で四球を選んだ後、5回の第3打席では井上広輝(西武)からレフトへヒット、続く第4打席も林優樹(楽天)からセカンドへの内野安打とマルチ安打を記録した。

7番・一塁でスタメンの内田は4打席ノーヒットだったが、途中出場の二俣は7回無死2塁の場面で林からライトへ安打を放った。ウエスタンリーグ選抜の6番手として登板した益田は、澤井廉(ヤクルト)、蛭間拓也(西武)の4、5番を打ち取り、1イニング無失点と好投した。

マイナビオールスターでは、秋山が第1、2戦ともセンターでスタメン出場。第1戦の6回に山崎颯太郎(オリックス)からレフトへ自身5年ぶりとなるNPBオールスターでの安打を記録した。

投手で『見せ場』をつくったのが、第2戦で先発マウンドに上がった九里。初回の先頭打者・杉本裕太郎(オリックス)への初球は背中の後方を抜ける大暴投。マウンドへ歩み寄ってきた杉本と、乱闘ならぬ熱い抱擁でスタンドを沸かせた。同学年で同じ東都大学リーグ出身の旧友との寸劇は、オールスターならではの演出だった。

◆続く4番のサプライズ起用、今後は?

西川の故障離脱後、デビッドソン、松山竜平、そして菊池涼介が起用された4番打者のポジション。後半戦初戦にその座を任されたのは上本崇司だった。プロ11年目、通算452試合目で初の4番となった上本は、マルチ安打でチャンスメークを果たした。23日には同打順で6回無死1塁の場面では送りバントを決めるなど、常識を覆す起用法が好結果につながっている。西川の復帰時期はまだ定かではないが、このまま『マジック』的な起用を続けるのか。

プロ野球2023公式戦

【ハイライト動画】7月23日 広島 vs.中日 栗林が4月以来のセーブ

中日2連戦では、デビッドソンが5打数2安打2打点と調子は上向きだが、23日の6回1死満塁の場面では松山を代打で起用するなど、我慢の起用を続けた前半戦とは違い、ある程度見切りを付けられた感もある。二軍で調整を続けるマクブルームの復調が待たれるが、クライマックスシリーズ進出、さらにはその上を目指すために、どういった形がベストなのか、新井貴浩監督の采配が注目される。

◆栗林、4月22日以来のセーブ

23日の試合では、2点リードの9回に栗林良吏が登板。打者3人を9球で打ち取り、4月22日以来となるセーブを記録した。今季はここまで6敗を喫するなど、昨季までの絶対的守護神が中継ぎに配置転換となっていた。6月中旬から11試合、失点は1試合のみと安定感を取り戻してクローザー復帰となった。

栗林の配置転換後は矢崎拓也がここまで18セーブと、その座を確立しているが、リリーフ陣の消耗が激しい夏場に向けて、新井監督は守護神の併用も示唆している。野手でも菊池に対して定期的に休養日を設けるなど、マネジメントを見せる指揮官のWストッパー構想がハマれば、勝負の後半戦を戦う上で好材料となる。

*****

オールスター明けの2試合のみですが、週間MVPは投手が22日に先発して8回3失点、打撃でも勝ち越しの起点となる二塁打など、またも二刀流の活躍で6勝目を挙げた森下暢仁。野手は2試合で7打数4安打の週間打率.571、OPS1.196の活躍で、猫の目のように変わる打線の中で3番の秋山とともに、2番打者として定着しつつある野間峻祥を選出したいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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