【ハイライト動画あり】34歳のフェリペ ナテルが好リリーフ。ヤマハ（浜松市）が日本製鉄鹿島（鹿嶋市）に逆転勝利。都市対抗野球大会1回戦

日本製鉄鹿島 vs. ヤマハ

「第94回都市対抗野球大会」は大会5日目を迎えており、明日の19日（水）まで1回戦が続く。18日（火）の第1試合は2年連続22回目出場の日本製鉄鹿島（鹿嶋市／北関東第1代表）と、5年連続44回目のヤマハ（浜松市／東海第2代表）の対戦だった。

日本製鉄鹿島は3回表、3番・山田克志が無死満塁と先制の絶好機でライト前に2点タイムリー安打を打ち、ヤマハの先発・佐藤廉を降板に追い込む。しかし、ヤマハは34歳のベテラン右腕フェリペ・ナテルが後続を3人で断つと、悪い流れを変える好投を見せた。

ヤマハは5回裏、無死から5番・貞光広登がセンター前の2塁打で出塁。東京ドームのデーゲームで多発している「野手が打球を見失う当たり」だった。続く6番・大本拓海がライト線を破るタイムリー二塁打を打ち、9番・ 舟久保秀稔も一死1・3塁からレフトに犠牲フライを放ち同点に追いつく。

ただ、ヤマハは直後に「アクシデント」に見舞われた。二死1・2塁から2番・吉田有輝はライト前安打を放ったが、直前にピッチクロックの20秒超過があり，自動的にボールデッドとなる。勝ち越しのタイムリー安打が「取り消し」「打ち直し」となる難しい場面だった。

しかし、吉田は四球で出塁すると、3番・矢幡勇人がライトオーバーのタイムリー3塁打を放つ。ヤマハはこの回一挙5得点で、好投の山口直哉を降板に追い込んだ。一方の日本製鉄鹿島は6回表、一死1・3塁からライトの悪送球で走者が生還。3-5と2点差に迫る。

ヤマハも7回裏、二死満塁から7番・永濱晃汰が押し出しの四球を選び、リードを3点差に戻す。8回裏にも1番・秋利雄佑が無死3塁からレフト前にタイムリー安打を打ち、そのまま7-3で日本製鉄鹿島を下している。

◆試合結果
日本製鉄｜0 0 2 0 0 1 0 0 0｜3
ヤマハ　｜0 0 0 0 5 0 1 1 X｜7

◆投手
・日本製鉄：●山口直哉、諸見里俊、伊藤拓郎、金城伶於、青野善行
・ヤマハ　：佐藤　廉、○フェリペ・ナテル、近藤卓也、水野匡貴、波多野陽介

文：大島和人