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野球 コラム 2023年7月4日

【広島好き】首位に3連勝も神宮で連敗。ペナントレースも折り返し。『週刊カープいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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広島東洋カープ

首位に浮上した横浜DeNAを3タテ、今季最長の6連勝と、鬼門をクリアした新井カープが躍進の気配を見せました。かと思えば、週末は最下位を争う東京ヤクルトに、苦手の神宮で連敗と、なかなか思うようにいかないものです。ペナントレースも折り返し地点を迎え、これから文字通り『暑い』戦いが始まります。

◆先週の試合結果
・27日(火)広島 3-2 横浜DeNA ○ターリー/S矢崎
・28日(水)広島 6-2 横浜DeNA ○森下
・29日(木)広島 5-3 横浜DeNA ○ターリー/S矢崎
・30日(金)東京ヤクルト 0-8 広島 ○九里
・01日(土)東京ヤクルト 3-2 広島 ●大瀬良
・02日(日)東京ヤクルト 4-2 広島 ●森

◆『捕手専任』坂倉が打撃急上昇

今季から捕手専任の方針を打ち出し、スタメン出場の試合ではすべてマスクを被っている坂倉将吾。3・4月の月間打率は.227と打撃に影響が出たと思われたが、5月は同.296、そして6月は同.390と『打てる捕手』がその輝きを取り戻した。先週も週間打率.353をマークし、同OPSは1.068で6連勝の原動力となった。

6月27日の横浜DeNA戦で6回に同点タイムリーを放つと、29日には勝ち越しタイムリー。カードが変わった30日の東京ヤクルト戦では、先制点となる7号2ランに追加点となるタイムリー二塁打など3安打3打点1四球の大活躍だった。現状ではスタメンは週4試合で、残る2試合は會澤翼がマスクを被るサイクルが続いているが、打撃3部門でいずれもチームベスト3に入る坂倉の欠場は、チームの得点力に大きく影響することになる。今季は途中出場から一塁を守った試合が2試合あるが、勝負の夏場を迎えて、最強捕手の起用法が注目される。

◆大瀬良、森下が『プロ初』を記録

1日のヤクルト戦で先発した大瀬良大地は、5回3失点で負け投手になったが、チームの投手では16年ぶりとなる快挙を達成した。3回に相手失策で出塁した大瀬良は、続く菊池涼介の打席の2球目にプロ初盗塁を決めた。

プロ野球2023公式戦

【ハイライト】広島 vs.横浜DeNA(6月28日)森下暢仁、プロ初本塁打

球団の投手で盗塁に成功したのは2007年の青木高広以来で、過去には大野豊、池谷公二郎、黒田博樹などエース格の投手が盗塁を記録しているが、北別府学や佐々岡真司、前田健太など、打撃に定評があった大エースたちも盗塁はゼロで、ある意味、快挙と言える記録となった。28日には森下暢仁が同点の5回にプロ初本塁打となる3ラン。レフトスタンド上段まで達した特大の1発に、お立ち台で本人は「けっこう飛びましたね」と、笑顔で自画自賛した。

◆野村祐輔、今季初先発で日本記録を更新

29日には野村祐輔が今季初先発。プロ12年目、チームの投手最年長34歳となった右腕は、チームトップの通算15勝を挙げている横浜DeNA相手に6回まで被安打3、無失点の好投。奪三振は2だったが、キレのある球をコーナーに投げ分けて無四球と、持ち味の制球力を存分に生かした投球を披露し、勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。2番手のターリーが打たれて勝ち星は付かず、通算80勝目は逃したが、デビュー以来続く連続先発登板のNPB記録を203と、またひとつ更新した。

◆九里、鬼門の神宮でプロ初の快投

30日に先発した九里亜蓮は、打線の大量援護も受けて9回109球を投げ切り、被安打5、8奪三振、無四球で完封勝利をマークした。この勝利で今季成績は6勝3敗、防御率1.76と絶好調の九里だが、試合前まで神宮球場での勝利は2019年7月28日が最後で、昨季は3戦3敗、14回2/3を投げて被本塁打7、11失点で対戦防御率6.75と『鬼門』の舞台だった。プロ通算4度目の完封となった九里は神宮では初の完投、完封劇で、シーズン2度目の完封勝利もプロ初となった。

*****

週間MVPは、投手は先発陣で勝ち星が付いたのが森下と九里。リリーフ陣ではターリーが2勝、矢崎拓也が2セーブをマークしていますが、ともに週間防御率は4.50。復調気配の栗林良吏が3試合、島内颯太郎と中崎翔太が2試合で同0.00を記録しています。九里の完封劇も見事でしたが、特大アーチの印象も含めて、ここは森下を選出。

野手は西川龍馬の週間打率.364を筆頭に、菊池涼介が同.360、野間峻祥が同.348、田中広輔が同.333と好調な選手が目白押しの状態ですが、先週の6試合で4失点が最大と安定した投手陣を支えたディフェンス面も含めて、前述の成績を残した坂倉が妥当ではないでしょうか。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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