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野球 コラム 2023年6月22日

【横浜好き】交流戦、19年目の初優勝!週間MVPは2週連続の牧秀悟と中4日で1失点完投勝利のバウアー。『週刊ベイスターズいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

横浜頂戦、『頂』を目指す今シーズン、まずはその第一歩を踏み出したと言えるのではないでしょうか。11勝7敗で4チームが首位に並んだ大混戦の交流戦で、TQB(得失点差率)での初優勝。昨季まで12球団最低の勝率だった鬼門の舞台で、19年目の悲願達成となりました。

◆先週の試合結果
・13日(火)横浜 5-3 日ハム ○今永/S山崎
・14日(水)横浜 2-1 日ハム ○バウアー
・15日(木)横浜(ノーゲーム)日ハム
・16日(金)横浜 2-5 ロッテ ●濱口
・17日(土)横浜 10-1 ロッテ ○大貫
・18日(日)横浜 6-1 ロッテ ○森原
・19日(月)横浜 3-4 日ハム ●山崎

1週間ぶりにハマスタに戻っての北海道日本ハム戦では、左右のエースが躍動した。13日の初戦は、昨季の同カードでノーヒットノーランを記録した今永昇太。2回の無死満塁を無失点で切り抜けると、その後も毎回のように安打を許す苦しい投球だったが、自らの好牽制でピンチをしのぐなど、7回2失点で今季ハマスタ初勝利となる4勝目を挙げた。

14日はバウアーが来日初となる中4日での先発。初回からテンポのいい投球で9回113球を投げ切り、被安打3、1失点で来日初の完投勝利をマーク。最後の打者となった加藤豪将との『MLB対決』を三振で締め括るなど、12奪三振の快投だった。

打線は13日に今季初の1・2番コンビとなった関根大気と桑原将志が、ともに2打席連続タイムリーの活躍。関根は犠飛と合わせて3打点と、8番に入った戸柱恭孝が二塁打2本を含む3安打で作ったチャンスを得点につなげた。

僅差の展開でソトの2点打が決勝点となった14日は、今季初スタメンとなった蝦名達夫や宮崎敏郎など、内外野で好守備が光った。15日の第3戦は2回終了時点で雨天ノーゲームとなり、牧秀悟の12号3ランが幻となったが、この試合中止が結果的に、最終戦の大一番につながることになる。

2勝1敗で勝ち越した千葉ロッテとの3連戦では、17日が10得点、18日は6得点と打線が爆発。17日は3回に佐野恵太の満塁走者一掃のタイムリー二塁打を皮切りに、牧のタイムリー、宮崎の2ランで一挙6点のビッグイニング。7回にも戸柱がダメ押し点となる満塁走者一掃のタイムリー二塁打を放った。

18日は『令和の怪物』佐々木朗希を攻略。名前をもじって『牧、集合!』と銘打たれ、17人の影武者が集合したこの試合で、本物の牧が同点打、勝ち越し打など4安打2打点と、本塁打が出ればサイクル安打の活躍。宮崎が2試合連続となる2ラン、佐々木朗降板後の8回には神里和毅がダメ押しの2点タイムリーを放った。

投手陣は17日が中5日登板となった大貫晋一が6回1失点で3勝目。18日は石田健大が5回1失点で降板した後、4投手が無失点リレー。2番手の森原康平が2勝目をマークした。

引き分け以上で交流戦優勝が決まる19日の北海道日本ハムとの最終戦。今季初先発となった上茶谷大河が4回無失点と好投し、大和と佐野のタイムリーでリードを奪ったが、三嶋一輝、伊勢大夢、そして山崎康晃と、ここまでチームを支えたリリーフ陣が打たれて逆転負け。自力での交流戦優勝決定を逃した。

*週間成績は、野手で週間打率3割を超えたのが、意外にも牧の1人だけですが、20打席以下では戸柱が同.455、大和が同.400と準レギュラークラスの選手がいい働きをしています。投手陣は先発で勝ちが付いたのが今永、バウアー、大貫の3人。リリーフ陣では森原が3試合、入江大生が2試合で無失点。復帰したエスコバーも2試合無失点を記録しています。

週間MVPは野手が数字だけでなく、雨天ノーゲームの試合も含めて印象深い活躍が目立った牧を2週連続で選出。投手は森原、上茶谷が地味ながらいい働きをしましたが、14日の完投勝利後、中5日で二軍戦に先発と、いよいよ『本気モード』に突入したバウアーとしたいと思います。

昨年までの過去17回(2020年は開催なし)の交流戦優勝チームのうち、同年にリーグ優勝したのは8チームと、確率としては半分以下ということになっています。それでも2015年には単年度勝率のワースト記録(.176)を記録するなど、苦手を超えた『鬼門』を克服しての初優勝は、4半世紀ぶりとなる『頂』へ向けて、吉兆となったことは間違いと言えるでしょう。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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