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野球 コラム 2023年6月2日

ドラフト上位候補に、全国デビューの新鋭。全日本大学野球選手権 注目選手紹介・投手編

野球好きコラム by 大島 和人
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前回大会を制した亜細亜大学

6月5日(月)から11日(日)にかけて、第72回全日本大学野球選手権大会が行われる。今回は大会に出場する5名の注目投手を紹介する。

今年の東都大学連盟はドラフト1位指名を予想される4年生の投手が目白押し。その中で青山学院大学の右腕・常廣羽也斗が今大会に出場する。

◆常廣羽也斗(つねひろ はやと)
・ポジション:投手
・大学:青山学院大学4年(東都大学連盟)
・出身:大分県
・出身高校:大分舞鶴高校
・投打:右投右打

常廣は大分の進学校出身で、甲子園大会への出場歴もない。大学でも2年春からリリーフの登板はあったものの、「ブレイク」は3年秋と遅かった。さらに4年春の今シーズンも発熱による登板回避があった。そんな中で春季リーグ戦は6試合に登板して3勝0敗、防御率1.44を記録。下村海翔や松井大輔とともに優勝に貢献している。

ウエイトトレーニグで鍛えた選手が多い昨今では細身に見える体格だが、速球の最速は153キロ。ボールの「伸び」や滑らかなフォームとのギャップがあり、なおかつフォークで上下に揺さぶるコンビネーションもある。まだ完成形ではないからこそ、プロの評価も高い。

◆滝田一希(たきた かずき)
・ポジション:投手
・大学:星槎道都大学4年(札幌学生連盟)
・出身:北海道
・出身高校:寿都高校
・投打:左投左打

左腕で今年のドラフト上位候補に挙がるのが、滝田一希だ。全校生徒80名の無名校・寿都高校出身ながら、潜在能力を元プロの二宮至監督に見出されて大学でも野球を継続。183センチ・80キロと大柄で、しかも「バネ」のあるタイプだ。

フォームはいい意味で荒々しさがあり、右打者の膝下、左打者の外角にクロスファイヤーが刺さる。110キロ前後のチェンジアップも打者のタイミングをずらす、緩急のアクセントになる曲球。上田大河との投げ合いが予想される大阪商業大学との1回戦は「ドラフトマニア必見」だ。

◆上田大河(うえだ たいが)
・ポジション:投手
・大学:大阪商業大学4年(関西六大学連盟)
・出身:大阪府
・出身高校:大阪商業大学高校
・投打:右投右打

上田大河も常廣、滝田とともに昨秋と昨春の侍ジャパン大学選抜に招集された本格派だ。高校時代から「プロ注」で、大学でも2年春からエース格だった。全国大会は4度目で、侍ジャパン大学選抜ではクローザーを任された。

182センチ・86キロの逞しい体格を持つ本格派で、速球の最速は154キロ。どちらかといえば「パワーピッチャー」だが、カットボールやフォーク、スライダーなどの変化球のコマンドも高い。制球力、安定感も含めた総合力があり、春季リーグ戦も5勝0敗と文句のない結果を残している。

◆佐藤幻瑛(さとう げんえい)
・ポジション:投手
・大学:仙台大学1年(仙台六大学連盟)
・出身:青森県
・出身高校:柏木農業高校
・投打:右投右打

侍ジャパン大学選抜からは声はかかっていない下級生にも、全国デビューの楽しみな逸材がいる。佐藤幻瑛は入学直後の1年生ながら、既に仙台大学のエース格だ。昨年の神宮大会で「全国」を経験した先輩を差し置き、ライバル・東北福祉大学との大一番は1回戦と3回戦の先発を任された。

無名の公立校(青森県立柏木農業高校)出身で、体格的には178センチ・70キロとまだ細身。それでも速球も最速149キロと高レベルだが、同時に柔らかいフォームからボールを低めに集め、粘り強く相手打者と対峙する「試合を作れる」タイプだ。

◆藤原聡大(ふじわら そうた)
・ポジション:投手
・大学:花園大学2年(京滋大学連盟)
・出身:三重県
・出身高校:水口高校
・投打:右投右打

花園大学の7年ぶり2回目の出場に貢献した右腕。左腕・小林純大との同級生コンビはいずれも150キロ台を計測する本格派で、入学時から期待されていた。そして、2回生の春で早くも京滋の覇権を握った。藤原は175センチ・67キロと体格的に並だが、瞬発力や「身のこなし」が高レベル。伸びやかなフォームから投げ込む速球は、ただ速いだけでなく、空振りを誘える伸びがある。高1まではショートが定位置だっただけあり、フィールディングも強みだ。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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