注目は2024年のドラフト1位候補・宗山塁（明治大学）。全日本大学野球選手権　注目選手紹介・野手編

◆松浦佑星（まつうら ゆうせい）
・ポジション：内野手
・大学：日本体育大学4年（首都大学）
・出身：長崎
・出身高校：富島高校
・投打：右投左打

松浦佑星は巧打の1番打者で、さらに昨秋のリーグ戦は14盗塁を記録した俊足。足についてはプロでも上位に入るレベルと言っていい。セカンドにも対応できるが、ショートとしては守備範囲の広さ、動きの軽やかさが魅力的だ。

◆福島圭音（ふくしま けいん）
・ポジション：外野手
・大学：白鴎大学4年（関甲新学生）
・出身：埼玉
・出身高校：聖望学園高校
・投打：右投左打

外野手はまず福島圭音がプロ注目の存在。この春のリーグ戦は首位打者、盗塁王を獲得している。9試合で記録した20盗塁は連盟新記録で、同時に彼のスピードと走塁技術を示すものだ。外野手としては俊足を活かした守備範囲の広さがあり、送球能力も高い。打撃も170センチ・80キロと大柄ではないが、俊足タイプに多い「走り打ち」でなく、しっかり振り切れるタイプでもある。優勝を決めた5月20日のライバル・上武大学戦では本塁打も放った。

◆渡部聖弥（わたなべ せいや）
・ポジション：外野手
・大学：大阪商業大3年（大阪六大学）
・出身：広島県
・出身高校：広陵高校
・投打：右投右打

渡部聖弥は右の強打者。昨秋のリーグ戦では5本塁打を記録したパワーの持ち主だが、同時に広角に打ち分ける技術も兼備している。センターの守備も強みで、スピード、送球能力とも水準以上。高校のチームメイトだった宗山とともに「2024年」の上位候補だ。過去3回出場した全国大会では通算打率.385と結果を出していて、大舞台での活躍も期待できるだろう。

文：大島和人／写真提供：明大スポーツ新聞部