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野球 コラム 2023年5月30日

【広島好き】先週は4勝2敗と勝ち越し。いざ鬼門の交流戦。『週刊カープいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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広島東洋カープ

中日に負け越しで勝率5割を割るも、どん底のヤクルトに同一カード3連勝で4勝2敗と勝ち越し。貯金2でいよいよ迎える交流戦は、今年こそ『鬼門』を払拭してもらいたいものです。

◆先週の試合結果
23日(火)広島 1-3 中日 ●大瀬良
24日(水)広島 6-2 中日 ○九里
25日(木)広島 2-8 中日 ●コルニエル
26日(金)広島 6-4 ヤクルト ○島内/S矢崎
27日(土)広島 4-1 ヤクルト ○森下
28日(日)広島 3-1 ヤクルト ○アンダーソン/S島内

◆先発投手陣の明暗(明)

5月24日の中日戦で7回1失点と好投し、今季本拠地初勝利となったのが九里亜蓮。今季の3勝はいずれも同カードのもので、21年は対戦成績が4勝1敗、昨季も対戦防御率1点台と『竜キラー』の真骨頂を発揮した。

27日のヤクルト戦では、森下暢仁が7回無失点で今季初勝利を挙げた。オフの右肘手術から復帰した右腕は、自身284日ぶりの勝ち星となった。28日にはアンダーソンが7回1失点で今季3勝目。昨季は巨人戦で来日初登板初勝利の鮮烈デビューを飾り、今季もここまでの2勝は巨人戦だったが、昨季は対戦防御率4.63と、もっとも苦手としたヤクルトから自身初勝利となった。

◆先発投手陣の明暗(暗)

23日の中日戦に先発した大瀬良大地は、5回までのリードを守れず今季3敗目。5月12日以来のマウンドで、7回途中3失点は悪い内容ではないが、解説者の達川光男氏が絶賛した開幕前の前評判に比べると、現在の数字は周囲だけでなく、本人も満足していないはずだ。

25日のコルニエルは、4回まで無失点の投球を続けたが、本塁打で失点した5回に四球や味方のミスも絡んで5失点。先発転向の今季は初登板から安定した投球を続けていたが、勝ち星に恵まれず、ここ2試合は連続して5失点と、悪い流れに入り始めている。

26日のヤクルト戦では黒原拓未がプロ初先発。初回の無死1・2塁のピンチで山田哲人、村上宗隆らを抑えた小気味いい投球は新井貴浩監督も評価したが、3回までに6点の援護をもらいながら、4回に3失点してイニング途中で降板し、試合後には二軍での再調整が決まった。

◆チームの要となるセンターライン、菊池の相棒は?

今季は開幕から好調をキープし、1番打者として定着している菊池涼介。その菊池と二遊間コンビを組むショートに先週は矢野雅哉、上本崇司、田中広輔の3人がスタメン起用された。

23、24日の矢野は2試合ノーヒットと課題の打力不足を露呈したが、強肩を生かした遊撃守備は、菊池に勝るとも劣らないアグレッシブさで、二遊間の守備は球界一、どころか世界レベルのプレーが堪能できる。25日と27、28日は上本がショートでスタメン。打力や走力も含めた総合力では頭ひとつ抜け出た感もあり、2番打者として、好調な菊池と秋山翔吾をつなぐ役割としても最適と言えそうだ。

そして26日にショートを守ったのが田中。言わずとしれたリーグ3連覇時代の『タナキク』コンビの一角は、試合を決定づける3ラン本塁打など、自身3年ぶりとなる3安打猛打賞と、健在ぶりをアピールした。

◆2000年生まれコンビが奮闘中

先週、下位打線で存在感を示したのが、ともに2000年生まれの林晃汰と中村貴浩。中村はビジターでのプロ初出場に続いて、ホームのユニフォームも間に合わず、背番号「123」で出場した23日にプロ初安打を記録。24日にはプロ初打点でお立ち台に上がり、緊張した様子がスタンドのファンを沸かせた。

右肩不安で離脱したデービッドソンに代わる三塁手として起用されている林は、23日にライトスタンドの看板を直撃する今季1号本塁打を放つなど、中日との3連戦全ての試合で安打を記録。しかし、24日は3三振、25日も2三振と荒い打撃に、同日には大量失点につながる連続失策と、守備面での不安が解消されていない。特に不安定なスローイングは、投手にとっては不安材料にしかならないレベルで、修正が必要だ。

*****

週間MVPは、投手が完全復活を思わせる投球を見せた森下。野手は数字的には坂倉将吾が週間打率.421、同OPS 1.053を記録していますが、ここは敢えて、ショートだけでなくサードとしてもスタメンを任され、5試合で同打率.333、同POS 1.000で印象深い一発も放った田中を、復活の期待も込めてMVPに選出したいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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