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憧れのスターは、目指し、越えるべき大きな存在となったかもしれない。レッドソックスの吉田正尚外野手(29)は6日(日本時間7日)、フィリーズのブライス・ハーパー外野手(30)と初対面を果たした。青学大4年時から、映像をみてスイングスピードの速さなどに目を奪われ「引き付けるものがあった」とファンになった。年齢が1歳だけ上だが、メジャーのスター街道を突き進む左打者は別世界の人だった。
そんな存在からサイン入りのバットとスパイクシューズをプレゼントされた。童心に帰って喜んだか?と問われると「またちょっと違いますけど、そうして自分もこういう地位に、ひとつこうしてなんていうんですかね」と言葉を選んだ。うれしいことは、もちろんうれしい。ただ、今は同じメジャーリーグの舞台で戦う相手となった。実績は違うが、羨望のまなざしばかりではいられない。そんなニュアンスのコメントに吉田がメジャーで戦う気概を感じた。吉田のツイッターやインスタグラムのアカウントには「BryceHarper」のイニシャル「BH」をつけるほど特別な存在だった。オリックスで入団時から背負った背番号34は、ナショナルズ時代にハーパーがつけていたことに由来する。侍ジャパンでも34番をつけた。
対面前のシリーズ第1戦には「自分もついにここ(メジャー)に来たかな、という感じで最初は思いました」とわずかな時間ながら感動をかみ締めた。その翌日に本人との対面に加え、サイン入りグッズのプレゼント付きというビッグサプライズ。球団公式サイトがアップした写真には、両手で握手する吉田に対して、おじぎをして日本流の礼儀を尽くすハーパー。両者が敬意を持って、初対面を迎えた雰囲気が伝わった。
6日(同7日)のシリーズ第2戦で五回にハーパーが左中間に1号ソロを放つと、全米中継していたFOXスポーツは休養のためスタメンを外れベンチに座っていた吉田を映すなど、現地でも2人の関係は注目された。リーグが違うため、頻繁にチーム同士の対戦はなく、1年に3試合だけ。同一シーズンで4試合目以降があるとすれば、それはワールドシリーズでの戦いだ。フィリーズは昨季、ワイルドカードから勝ち上がりナ・リーグを制覇した。吉田はメジャーのルーキーシーズンを必死に過ごしながら、頂上決戦での再会を望んでいるはずだ。
(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
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