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野球 コラム 2023年4月23日

サイ・ヤング賞とホームラン王も?!大谷翔平をみる夢が膨らむ

野球好きコラム by 山田 結軌
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意味深な?表情をみせるエンゼルスの大谷翔平

意味深な?表情をみせるエンゼルスの大谷翔平

夢は膨らむばかりだ。エンゼルスの大谷翔平投手(28)が投打ともに順調な開幕20試合を過ごしている。特に投手としては、日本投手初のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)への期待がかかる。もちろん、まだ5度の登板で少し気が早すぎるのは十分に承知。それでも、期待せずにはいられない。それだけ、パフォーマンスが優れている。

ケガをしないように十分に休養するなど、コンディションを整えるために必要なことはフィールド外にもある。日々の練習量、運動量を管理するのはもちろんのこと睡眠時間の確保を重要視している。

「睡眠、いつ寝るかの準備を数日前からしっかり計画的にやる必要がある」

東海岸遠征の続いた4月中旬は17連戦が組まれている。米国では、ロサンゼルスやアナハイムの位置する西海岸とボストンやニューヨークなどのある東海岸では3時間の時差がある。メジャーリーガーはチャーター機移動とはいえ、東西移動では片道約4000キロ、6時間ほどのフライトで行き来する長距離移動をタフにこなさなければいけない。

打撃フォームをチェックする大谷翔平

打撃フォームをチェックする大谷翔平

20日、現地時間午後4時開始のニューヨークでのヤンキース戦後、エンゼルスはアナハイムに戻った。選手たちの負担を考えれば、着陸空港はアナハイム近郊のジョン・ウェイン空港(エンゼルスタジアムから車で15分ほど)、もしくはロングビーチ空港(同20分ほど)に到着が望ましい。しかし、両空港は午後10時の発着ができないため、午前1時過ぎにロサンゼルス国際空港に到着し、バスで約60キロ、1時間弱の移動を強いられた。エンゼルスタジアムに到着後、各選手は自家用車で帰宅したという。

おそらく、大谷が自宅に戻ることができたのは、午前3時前後ではないだろうか。だからこそ、21日のロイヤルズ戦で7回2安打無失点(102球)の好投が光る。

「体調は良かったですね。しっかり眠れて、ある程度フレッシュな状態で入れたので、あまり気にすることなく、いい登板だったかなと思います」

すべてを野球に費やし、心身ともにたくましく、メジャー6年目を過ごしている。ヤンキースとの3連戦では、記者の多いニューヨークメディアから「球場以外でニューヨークのお気に入りスポットはあるか?」と質問され「(ホテルから)外は一回も出たことないので分からないです」といって周囲を驚かせると同時に時間を野球のために使っている生活の一端を明かした。

投手としてはハイレベルな次元で安定感を増し、打撃では打率3割、30~40本塁打を期待してしまう。もしかしたら、盗塁も20~30個できちゃうかも。サイ・ヤング賞を獲得し、本塁打王などの打者タイトルまでも。そんな歴史的なシーズンを目撃するかもしれない。

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

Twitter
@YamadaSANSPO

Instagram
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