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野球 コラム 2023年4月11日

【広島好き】週間MVPは『安打製造機』復活の秋山翔吾と3戦連続セーブの栗林良吏。『週刊カープいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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広島東洋カープ

新井カープの船出は、開幕4連敗から4連勝とある意味、派手なスタートとなりました。今年もシーズン終了まで、週ごとに(今回は開幕カード3試合を含めた8試合)その戦いぶりを振り返りながら、MVPも選出したいと思いますが、今季は印象的な出来事を項目ごとにまとめる形にしようと思います。

◆新井貴浩監督、降雨コールドで初勝利。マツダスタジアム通算500勝

開幕戦から2試合連続完封負けでセ・リーグワーストタイの18イニング無得点と、厳しい船出となった新監督の初勝利は、天候も味方した。4連敗と最悪のムードの中で好調・阪神との第2戦が雨天中止となり、悪天候のままスタートした6日の試合。

秋山翔吾の先制打と新外国人・デビッドソンの2ラン本塁打でリードを奪い、6回の阪神の攻撃前に雨足が強くなり、降雨コールドゲームとなった。新監督の初勝利は、チームのマツダスタジアム500勝目というメモリアル勝利で、さらに先発した遠藤淳志は5回参考記録ながらプロ初完封勝利となった。

◆秋山翔吾、シーズン最多安打の『安打製造機』復活

開幕前には1番起用の声もあった秋山だが、結局、移籍1年目の昨季と同様に3番で固定。ヤクルトとの開幕戦でマルチ安打を記録すると、2日の第3戦ではチームの今季初得点となるタイムリー三塁打など2安打。7日の巨人戦は無安打で開幕からの連続安打は5試合で止まったが、8日は今季初の3安打猛打賞で2打点、9日も先制打を放つなど、打率.429、出塁率.467、得点圏打率.600と、2015年にNPB記録となるシーズン216安打を記録したヒットメーカーが、セ・リーグ2年目で本領発揮となった。

◆床田寛樹、269日ぶり復活勝利

昨季8月に右足骨折で長期離脱となったエース候補の左腕が、今季2度目の先発となった8日に、8回途中3失点の好投で自身269日ぶりの復活勝利。今季初登板のヤクルト戦(1日)では、6回無失点も打線の援護に恵まれなかったが、2試合連続の好投でローテの柱に期待が高まる。

◆栗林良吏、WBC離脱の雪辱を晴らす3戦連続セーブ

WBC離脱から今季初登板となった4日は、同点の場面で勝ち越し点を許して負け投手となったが、巨人3連戦では昨季は2度しかなかった3連投で3試合連続セーブを記録。三者三振で締めくくった8日は、最後の打者が昨年までカープに在籍した長野久義と、ちょっとしたWBC決勝のようなシチュエーションでのセーブとなった。

◆新外国人デビッドソン、リーグトップの4本塁打

長打力不足のチームで、昨季3Aの86試合で32本塁打の長打力を買われて移籍したデビッドソン。2日に来日初本塁打を放つと、6試合連続打点をマークするなど、9日終了時点までにリーグトップの4本塁打を記録。打率.217ながら、ここまでの5安打中4本が本塁打、二塁打1本と一発長打の魅力から、1987年に打率.218ながら39本塁打でタイトルを獲得した伝説の助っ人外国人・ランスの再来を期待する声もある。

◆田中広輔&菊池涼介、『タナキク』コンビ復活か?

遊撃手のレギュラー定着が期待された小園海斗が、開幕から15打席無安打の不振でスタメン落ち。代わって起用されたのが、リーグ3連覇を知る男・田中広輔で、9日に自身2年ぶりとなる本塁打を放った。9日終了時点で打率.167とまだまだ復活とは言い難いが、経験豊富なベテランは貴重な存在になるはず。

その田中と不動の二遊間コンビを組んだ菊池涼介は、開幕2戦目から1番に固定され、7日に今季初の3安打猛打賞を記録するなど、同打率.323と好調をキープ。4日の試合では一塁へのヘッドスライディングや、自慢の守備でも好プレーを連発してチームを鼓舞した。

開幕4連敗という、どん底からのスタートはある意味、新井監督らしいものと言えるかもしれません。そこから這い上がっていく姿はすでに見せてくれており、今後の戦いぶりがさらに楽しみになってきました。地獄から天国へ、の様相だった開幕からの8試合、投手は栗林、野手は秋山をMVPとしますが、もしかしたら全ての流れを変えた雨が最大のMVP、なのかもしれません。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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