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千賀滉大
ニューヨーク・メッツの千賀滉大がMLBの舞台で極めて順調な滑り出しを見せている。現地4月8日(日本時間9日)、本拠地シティフィールドで、前回対戦したマーリンズを相手に、今季2度目の先発登板に臨んだルーキー右腕は、6回90球を投げ、3安打1失点、6奪三振3四球と好投し、無傷の2連勝で本拠地デビューを飾った。試合は、主砲のピート・アロンゾやエドゥアルド・エスコバーによるホームラン攻勢で終始リードしたメッツが5-2で勝利している。
地元紙『ニューヨーク:ポスト』は試合後、電子版に「メッツがエドゥアルド・エスコバーの本塁打とコウダイ・センガの好投を使ってマーリンズを撃破」と題した速報記事を掲載し、右腕による好投を「センガはMLBキャリア2度目の先発で前回に引き続き、またもマーリンズを支配。6回を投げ、散発の3安打、3四球に抑えつつ、6奪三振をマークした」と要約した。
その上で、「彼はトレードマークの『ゴースト・フォークボール』(16球を投げ、一度もインプレーに打ち返されなかった)よりも、速球(40球)を頼りとした」と、投球内容について振り返った。
一方、『MLB.com』のデビッド・アドラー記者は同日付で「シティがゴーストさながらのセンガによる最高の紹介を受ける」と題した記事を投稿し、「ジャンボトロンにはゴーストフォークのアニメーションが流れた。外野席には、ゴーストフォークの「K」(奪三振)カウンターが登場した」。
「イニング間にはゴーストフォークに関するトリビアが開陳された。新しいゴーストフォークのグラブもあった」と、本拠地の様子を記した上で、「そした、マウンド上には、シティフィールドでのデビューを果たしたコウダイ・センガがいた」とし、続けて「初めて生でゴーストフォークを見ようと、チケット完売となった4万2306人の観客が詰め掛けるなか、センガはメッツの一員としての2度目の先発登板で、またも珠玉の投球を見せた」と右腕の本拠地デビューを伝えた。
さらに記事では、「日本人右腕はメジャーリーグで先発した初めの2試合の成績を2勝無敗、防御率1.59、14奪三振とし、うち12三振をゴーストフォークで奪った」と、千賀による始まったばかりのMLBキャリアを振り返った上で、「このゴーストフォークはエグい」とし、「センガによるゴースト・フォークボールでの12奪三振は、今季、現時点でMLBの投手による単一球種での奪三振では最多となっている」と伝えた。
ちなみに、このリストの2位はツインズのジョー・ライアンによるフォーシームでの11奪三振となっており、3位には10奪三振でレンジャーズのジェイコブ・デグローム(フォーシーム)、ヤンキースのゲリット・コール(フォーシーム)、そしてレッズのニック・ロドロ(カーブ)がランクインしている。
J SPORTS 編集部
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