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野球 コラム 2023年4月2日

WBCマイアミの歓喜から、大谷翔平が向かう先は……

野球好きコラム by 山田 結軌
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WBC優勝会見でマイクを手に話す大谷翔平

ドラマチックなエンディングから、10日ほどが経過した。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表は、準決勝のメキシコ戦、決勝の米国戦での激戦を制し、侍ジャパンが3大会ぶりの優勝を飾った。日本代表は、戦いの1球目を大谷翔平投手(28)=エンゼルス=が投じ、チームメートのマイク・トラウト外野手(31)を空振り三振に切った最後の球もまた、大谷が投じた。

「間違いなく今までの中でベストな瞬間だと思いますし、きょう勝ったからといってその目標が達成されているというわけではないので、この優勝を一つの通過点として、もっともっと頑張っていきたいですし、シーズンも始まるので、そこに向かって日々努力したいと思います」
世界一を勝ち取った喜びをそう語り、メジャー6年目の開幕を見据えた。二刀流で挑み、野球人生の岐路を迎える。オフにはフリーエージェント(FA)になり、エンゼルスを含む全球団との交渉が可能になる。

練習中に笑顔を見せる大谷翔平

総額5億ドル(約664億円)ともいわれる大型契約になることは確実。シーズン中には、仮にエンゼルスがポストシーズン争いから大きく脱落するようなことがあれば、トレードで移籍するかもしれない。この場合、ある程度、エンゼルスは代理人を含めた大谷側の意向を尊重するが、基本的にはトレードを成立させるかどうか、つまり大谷をエンゼルスから“放出”するかどうかは、球団に決定権がある。

大谷自身、WBCの短期決戦、そして緊張感ある試合で戦える日々に喜びを感じていた。日の丸を背負うことは確かに重圧にもなった。しかし「それと同じぐらい楽しかったですし、それ(重圧)だけでもなかったので、それが一番ですね。緊張は確かにあると思いますけど、同じぐらい楽しかった」と振り返った。
2年前の2021年9月。毎年、ポストシーズン争いに絡めないチーム状況にフラストレーションを感じた。

「もっともっと楽しい、ヒリヒリするような9月を過ごしたいですし、クラブハウスの中もそういう会話であふれるような9月になるのを願っています」
世界一の野球選手を目指して海を渡った。WBCでは、日本代表として頂点をつかんだ。次は、メジャーリーグでワールドシリーズを制覇することが、大きな目標だ。

「エンゼルスで今年、まずワールドシリーズに出て、そこで勝ちたいと改めて思いましたし、今はそこしか考えてない」ア・リーグ西地区は昨季覇者のアストロズ、マリナーズ、レンジャーズら戦力を整えたライバルが待つ。大谷が叫び、グラブと帽子を放り投げたマイアミの歓喜。それ以上のエキサイティングな瞬間をみられることを望みたい。

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

Twitter
@YamadaSANSPO

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