吉田正尚、「MLB DEBUT」の特別ワッペン付きユニフォームでMLBデビュー

吉田正尚、4打数2安打のデビュー

レッドソックスの吉田正尚がMLBデビュー戦で存在感を示した。今季からアメリカに活躍の場を移した吉田は、現地3月30日（日本時間31日）に本拠地フェンウェイパークで開催されたMLB開幕戦となるオリオールズとの一戦に「4番・左翼」で先発出場すると、6回に適時打を放つなど、4打数2安打1打点と、上々のメジャーデビューを飾った。試合は、球団史上開幕戦での最多タイとなる9四球を出したレッドソックスが9-10で敗れた。

『MLB.com』でレッドソックスを担当するイアン・ブラウン記者は、試合後に投稿した速報記事の中で、ルーキー左翼手のデビューについて、「待望のMLBデビューを果たしたマサタカ・ヨシダは、適時打を放つなど、キャリア最初の2安打を記録した」と簡潔に伝えた。

そして、9回に吉田が打席に立った場面について、「この左打者は9回に、一死で走者2人という、サヨナラのヒーローとなり、今後長年にわたり開幕戦でのカムバックとして語り継がれたであろう、おとぎ話のようなエンディングのチャンスを迎えた」と振り返り、その後、レッドソックスが吉田の遊ゴロから併殺崩れで1点差に迫った場面について伝えた。

確かに、サヨナラのヒーローとなれば、ボストンは大騒ぎになっていたところだったが、デビュー戦ですでに2安打1打点としていたのだから、それは望み過ぎというものだろう。

なお、今季MLBデビューを飾る選手は、ユニフォームの袖に「MLB DEBUT」（デビュー）の特別ワッペンをつけてプレーすることになっており、吉田もこのワッペン付きのユニフォームを着用して、この日のゲームに出場した。

これは昨年ベースボールカード大手のトップスを買収したファナティックスとMLBのコラボ企画であり、今後、この「MLBデビュー」ワッペンをつけた選手のカードが、「アルティメット・ルーキー・カード」という稀少カードとしてリリースされるとのこと。

現地局『NESN』（ニューイングランド・スポーツ・ネットワーク）は電子版で、吉田がこのワッペン付きユニフォームを着用する理由について伝えており、このカードは「この外野手（吉田）のコレクターにとって聖杯（の如き垂涎の一品）となるだろう」と伝えている。

今後、吉田の「アルティメット・ルーキー・カード」に途方もない高値がついた、なんていうニュースが報じられることもあるかもしれない。