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野球 コラム 2023年3月30日

【中日好き】岡林勇希インタビュー。チームの勝利を最優先に「走攻守」全てで貢献したい

野球好きコラム by J SPORTS 編集部
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岡林勇希(中日ドラゴンズ)

右投左打の外野手で三重県立菰野高校出身。2019年のドラフト5位で、中日ドラゴンズに入団。3年目の2022年シーズンは161安打をマークし、最多安打のタイトルを獲得。また、ゴールデングラブ賞とベストナインにも選ばれるなど、大きな飛躍を遂げた。さらなる活躍が期待される岡林勇希選手に今シーズンの意気込みを聞いた。
(取材日:2023年2月春季キャンプ中)

◆オフは時間を取って良い準備ができた

―― 昨シーズン終了後のオフ期間はやりたいことだったり、新シーズンへの準備はできましたか?

1年間通して一軍で出させていただいたので、疲れはもちろんありました。それは1日やそこらで取れるものではないので、休むときにしっかり休んで、身体のケアに努めました。その後、しっかり練習に取り組んで春季キャンプまでに身体を一回り大きくできたので、良いオフを過ごせたと思います。

―― ブレークした昨シーズン、点数をつけると何点ですか?

いろいろ言われますが、自分では50点ぐらいと思っています。低いと思われるかもしれませんが、終わってみればいい数字でしたが、前半戦はすごく悩みましたし、一軍に残れるようなレベルの成績を残せていなかったので。前半戦はすごく苦しい思いをして、そこから這い上がれたのはいい経験でした。一番下と一番上が経験できたので、これからまだまだ伸びしろがあると思っています。

―― 昨年の時点で、昨シーズンの活躍ができる自信はありましたか?

3年目で一軍を1年間経験したことがなくて、ずっと一軍にいられる保証もありませんでした。本当に必死にしがみつくようにやっていたので、自分自身もここまで成績を残せるとは思っていなかったです。出来すぎだと思います。今年に関してもしっかりアピールして、必死にしがみついていこうと思います。

―― 昨シーズン、夏以降に成績が伸ばせた要因は何でしょうか?

試合前のバッティング練習で立浪(和義)監督に呼ばれて、バッティングの構える場所をいつもの場所から、もっと顔の前ぐらいに出せとアドバイスをいただきました。それからバットがスムーズに出るようになって、そこから良くなったので、ポイントだったと思います。

―― 昨シーズン、タイトルを獲って、自信になったり手応えはありましたか?

手応えはありました。ただ、ここで満足するわけにいかないので、それ以上のものを目指さないといけないと思いました。

―― 最多安打のタイトル争いは激しかったですが、いかがでしたか?

最終的には横浜DeNA佐野(恵太)さんと争うことになりましたが、横浜スタジアムで横浜との4連戦(9月27~30日)が残っていて、そこが一番苦しかったですね。気にしたくなかったですが、どうしてもニュースなどで耳に入ってしまうので、ヒットを欲しがってヒットが出なかった。ただ、最後は楽しんで野球をやろうと思ってプレーしたらヒットが出ました。プレッシャーがある中でも、そのプレッシャーを楽しむといういい経験ができました。

―― 守備面はどうですか?

ゴールデングラブ賞をいただきましたが、守備はまだまだだと思います。エラーも多かったですし、もったいないミスもありました。防げるようなエラーもいっぱいあったので、送球する相手の状況や、グラウンドのコンディションなども考えてプレーしないといけないと感じました。

―― 1年間試合に出たことで、プレー以外で感じたことはありますか?

一番は体力面です。へばったり、自分の思うようなプレーができない。一番身にしみて感じたのは4・5月でした。オープン戦でいい感じで結果を残せて、自分でも打てると思っていたんですが、相手にデータも取られますし、身体が思うように動かない。1年間143試合に出続けるのはすごく大変だと思いました。これは何年も試合に出続けて体力をつけるしかないのと、あとは疲れたときに、どう結果を残すかを考えて取り組まないといけないなと。

◆四球を増やして、いい1番バッターになりたい

―― 今シーズンはどういうテーマを持っておられますか?

まずは離脱することなく、全試合フルイニング出場を目指してやりたいです。試合に出ないと結果もないですし、数字に関してはあとからついてくると思うので、まずはチームが勝つことを最優先に考えて、その勝ちの輪にいられるようにしたいです。

―― チームにどういった形で貢献したいですか?

チャンスでクリーンアップに回せるようにしたり、足で相手にプレッシャーをかけて甘い球を投げさせるようにしたり、守備でも取れるアウトを確実に取れるように、そういった走攻守、全てで貢献することが、自分の役割だと思います。

―― 打順はどうですか?

1番を打ちたいです。盗塁だったり、ワンヒットで一気に本塁に帰ってきたり、そういったところで1番が希望です。

―― 今シーズンの数字の目標はありますか?

あまり数字は決めたくないです。まずはチームのために試合に出続けること、それで数字が残っていればいいかなと思っています。数字よりまずは白星を目指していきます。

―― それでもあえてお聞きしますが、打率やヒット数、出塁率で重視するものはありますか?

昨年はヒットは打てましたが、立浪監督も「フォアボールが取れればいい1番バッターになれる」とおっしゃっていたので、エラーでもなんでも塁に出るのが仕事だと思います。

―― ホームランはどうですか?

打ちたいとは思いますが、今は低くて速い打球を打って、2塁打や3塁打を目指して取り組んでいます。

―― 今シーズン獲りたいタイトルはありますか?

守備に力を入れていて、守備率100%を目指しているので、ゴールデングラブは目指さないといけないと思います。

―― 春季キャンプの過ごし方は今までと違いますか?

外野手は争いが激しく油断できないのと、監督にも3年やらないとレギュラーになれないと言われました。自分の中ではアピールが必要な立場だと思っていて、去年と立場は違いますが、やることは変わらないので、しっかり振り込んで結果を残せるようにしています。

―― 最近はどんなことでリラックスをしていますか?

ドラマを見るのが好きなので、それがリフレッシュ方法です。昔のドラマも今のドラマもほぼ全部見ています。

―― 最後に、ここ24時間でうれしかったことはありますか?

お腹が空きすぎて力が出ない時に食べた、一口目のご飯が美味しかったです(笑)。

取材:J SPORTS/写真撮影:中日ドラゴンズ

J SPORTS編集部

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