【楽天好き】島内宏明選手と山崎剛選手の対談。「山崎はチームのことを考えるのはまだ早い」「島内さんは言ってることがわからない」

島内宏明選手（右）と山崎剛選手

前回、お伝えした島内宏明選手と山崎剛選手の対談インタビュー。今回は、前回お伝えできなかった2人のらしさ全開（？）のやり取りをお伝えします。

――　山崎選手との対談は島内選手のご指名でした。選んだ理由を教えてください。

島内選手：やっぱり彼の持ってるものはすごいので。野球に対するポテンシャルはすごいものがあるんです。だから選びました。

山崎選手：島内さん、優しいです。僕ら、普段もめっちゃ話します。なんせ背番号が「34」（山崎選手）「35」（島内選手）」の連番ですから。

――　よく話すということですが、お互いことをどんな人でどんな選手と思っているか教えてください。

山崎選手：僕と島内さんの出会いは…

島内選手：出会いはいらねーだろ！

山崎選手：どんな人…、まあ変態ですね（笑）。一番は変態です、いい意味で。だってプロ野球で最多安打を獲った人ですよ。タイトルホルダーですから。変態じゃなければ獲れないと思うからです。

島内選手：あははははは。

山崎選手：めっちゃ褒め言葉っすよ！ド変態！

島内選手：あははははは。

――　島内選手は山崎選手のことをどんな選手と思っているんですか？

島内選手：いや、僕から見ても山崎はド変態なんで。むしろ僕以上かと。野球のプレーひとつ取っても、身体能力が高いので、みんなができないようなことをしてますしね。

でも、そんな変態でありながら、変に気を遣うところがあるのは、まだまだかなと。もちろん人に対してではなく、野球に対してです。良いところで遠慮しないで、がめつく行ける選手ですし、そうなるといいのかなって見ていて思うことはありますよね。本当に良いものを持っているので。

山崎選手：むっちゃ難しいすね…。僕、打てないと落ち込んじゃうし、静かになってしまったりする。そういうところからですかね。ともかく「宇宙は宇宙なりに」って感じで今年はぶっ飛んでいきたいなって思いますね。

島内選手：あははははは。

――　ええと…「宇宙は宇宙なりに」とは何ですか？

島内選手：目指すは地球には収まらないレベルっていう（笑）。

山崎選手：普通の人じゃ行けないっていう意味です！やっぱり打てなかったら普通の人間は落ち込むじゃないですか。でも、そこで落ち込まない。やっぱり元気にやってた方が雰囲気も上がりますし、そういうことを考えていきたい。そこはチームのことを考えているだけなんですけどね。

島内選手：上辺っぽいコメントはもう結構です（笑）。

――　島内さん、ご不満ですか？

島内選手：うーん、チームのことを考えるのはまだ早いかなと。変に周りに気を遣う以上に、まずはもっと自分に集中した方が、いい成績が残せるんじゃないかなと見ていて思うんで。そういうところです。

山崎選手：はい。

――　山崎さんは、試合での集中の仕方とかメンタルのことも、普段から島内さんに相談したりするんですか？

山崎選手：島内さんは淡々とやるので、それを見て学ぶというか。というのも、聞いても変な答えしか返ってこないんですよ。ぶっ飛んでるんですよね。言ってることが、よくわかんないんです。でも、このぐらいじゃないといけないんだなっていう勉強になってます。

ほんと、野球のこともめっちゃ聞いてるんですけど、まじでまともな回答が返ってきた試しがない。

島内選手：僕、野球わかんないんでね（笑）。メンタルは揺れないほうがいいと思うってことぐらいしか伝えようがないんですよ。

対談インタビューは、短時間ながら2人の仲睦まじい様子がよくわかりました。このコラムシリーズでもお伝えしてきたとおり、島内選手の受け答えは親しいチームメイトでも独特すぎて、理解が難しいながら勉強になってしまうようです。

諸先輩やOBからも『島内先生』と慕われる島内選手のユニークで学べるシリーズ（？）を今シーズンも引き続きお楽しみください。

文／取材：松山ようこ／写真提供：楽天球団