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野球 コラム 2023年3月24日

【横浜好き】石田健大が開幕投手に決定。東克樹や小園健太、復活を期す三嶋一輝が好投。この1週間のオープン戦を振り返る

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)が大団円を迎え、プロ野球はいよいよ開幕モードに突入しました。今回は3月17日(金)から22日(木)までに行われたオープン戦5試合を振り返り、注目ポイントを探っていきましょう。

17日からPayPayドームで行われた福岡ソフトバンクとの3連戦。初戦は石田健大が先発し、5回4失点(自責点2)の内容でしたが、試合後に三浦大輔監督が石田を開幕投手に起用することを明言しました。

この日の石田は、4回までに6三振を奪うなど被安打4、1失点と安定した内容でしたが、5回に1死から犠飛を挟んで4連打と集中打を浴び、味方のミスも絡んで3失点と、不安も残る内容でした。それでも指揮官は「ゲームメイクして粘り強く投げられる。しっかりと投手陣を引っ張っていって欲しい」と、左腕を3度目となる大役に指名しました。

リリーフ陣では国指定の難病から復活を期す三嶋一輝が、三者三振の快投。伊勢大夢も1イニングを2奪三振のパーフェクト投球と、順調な仕上がりを見せています。野手では、佐賀県出身で福岡は『準地元』の宮崎敏郎が2打席連続本塁打を記録。桑原将志もタイムリーを含む2安打と活躍しています。

18日の第2戦では先発したガゼルマンが、4回を投げて5安打2失点と合格点の投球で開幕ローテ入りへ、一歩前進しています。パスポート盗難の影響で来日が遅れ、調整遅れが心配されていた右腕ですが、実戦初登板となった2日の教育リーグの千葉ロッテ戦から9日の東北楽天戦と無失点の投球を続け、3試合目での初失点も、本人は「全体的によかった」と納得の様子でした。

野手ではルーキーの林琢真が、タイムリーを含む2安打1打点で8試合連続安打を記録。楠本泰史はオープン戦1号となる2ラン本塁打を放ちました。

19日の第3戦では、先発の東克樹が6回3安打無失点と、開幕ローテ入りへ猛アピールしています。前回登板の中日戦では5回6失点の投球で、指揮官から苦言を呈されていた昨季の開幕投手が「ラストチャンスの覚悟を持って準備した」と、意地の投球を見せています。

21日は巨人、22日は東京ヤクルトと、いずれも敵地でセ・リーグのライバルチームと対戦しました。最少得点差の完封勝利となった巨人戦では、高卒2年目のドラ1右腕・小園健太が5回無失点の快投。小園は初回の二死満塁のピンチを無失点で切り抜けると、2回以降は許した走者が安打と四球の2人のみに抑え、開幕ローテ入りの可能性も出てきました。

6回以降はエスコバー、伊勢大夢、山崎康晃と本番さながらの継投で、最後は森原康平が三者凡退でセーブを記録しました。わずか2安打に終わった打線では、6回1死から林が三塁打を放ち、続く佐野恵太の内野ゴロで決勝点となるホームを踏んでいます。

昨季リーグ王者の東京ヤクルトには完封負けを喫してしまいましたが、先発した濱口遥大が5回無失点と結果を残しました。5イニングで5安打4四球と、毎回走者を許す苦しい内容でしたが、2併殺を奪うなど粘り強い投球で、開幕2戦目の先発が有力となっています。

19日には右肩の肉離れで二軍調整中の大貫晋一が、ファームの千葉ロッテ戦で実戦復帰して、1イニングを無失点に抑えましたが、一軍合流にはまだ時間が必要な状況です。WBCの決勝戦で先発した今永昇太も、即開幕ローテ入りできるかは微妙なところでしょう。

23日には『史上最強の助っ人』と名高いサイ・ヤング賞右腕のバウアーが来日しましたが、これらの投手が揃い、リーグ屈指の先発陣が形成されるまでの戦いぶりが、今季の行方を左右することになるのは間違いなさそうです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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