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筒香嘉智内野手
置かれた状況が変化したのを感じながら、静かに落ち着いて過ごしている。レンジャーズとマイナー契約を結び、メジャーキャンプとオープン戦に招待選手として参加している筒香嘉智内野手(31)だ。
「日に日によくなってきているので、あとは微調整の連続だと思います、その微調整がいい方向にできるように冷静に判断していきたい」
オープン戦初出場となった10日(日本時間11日)のアスレチックス戦後には、そう話している。“出遅れ”にも焦らずに、今できることに集中している様子がうかがえた。
就労ビザの発給に時間を要し、米アリゾナ州に到着したのは3月4日。本来であれば、2月25日から始まっていたオープン戦に出場しながら、メジャー昇格に向けてアピールを続けているはず、の時期にやっと入国できた。競争を強いられる立場で不利ともいえる入国遅れにも泰然自若で過ごしている。
朝7時過ぎに自ら約30分の運転でクラブハウスに到着するとストレッチなどのウォーミングアップをしてから、打撃ケージで個人練習。スタンド・ティーで右腕の動き、左腕の使い方を確認するように打ち、正面からトスされた打撃練習では、左中間とセンター方向に打ち返す。右方向へは引っ張らずにバットの軌道を確認するようにセンターから左方向へ、ライナーやフライが飛ぶようにスイングを繰り返すのがルーティーンだ。
「今までレギュラーを確約されて入ったキャンプなんてないですし、そこはあまり。そこ(日々の結果)に対しての一喜一憂はないです」
米球界4年目で初めてのマイナー契約。合流が遅れたこともあるが、いざ3月11日にオープン戦初出場したかと思えば、その日からまさかの4試合連続出場。1日の休日を挟み、15日には「6番・一塁」で3打席に立ち、1安打1四球。オープン戦では、メジャー契約の主力は“1勤1休”から実戦に体をならし“2勤1休”に移行していく。
だが、今季の筒香はまさかの連勤に次ぐ、連勤。しかも、過去3年にはほとんどなかった途中出場もある。メジャー契約の選手はスタメンから2、3打席で途中交代→試合中に帰宅、というのが流れだ。しかし、マイナー契約の選手は、なかなかそうはいかない。当然、疲労もたまるが、その中で結果と内容を示さなければいけない。
名将、ブルース・ボウチー監督(67)は筒香の打撃練習をケージ裏でチェックし、その後に試合出場の予定を伝えるシーンもある。チームとしては筒香を一塁、DH、左翼として早い段階で“テスト”したいと考えているようだ。開幕まで残された時間は少ない。しかし、筒香のメジャー昇格はそう遠くない未来に訪れるかもしれない。
(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
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