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野球 コラム 2023年3月18日

敗退したドミニカ共和国のメジャーリーガー、「もしかしたら、WBCはワールドシリーズ以上かも」と語る

野球好きコラム by J SPORTS 編集部
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5回目を数えるWBC

今回の「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)が野球というゲームにとって有意義な大会となっているという思いは、ファンの総意というと言い過ぎかもしれないが、かなり多くの人が共有している気持ちと言い表しても、それは大それたものの見方ではなかろう。

身近なところでは、日本を訪れた初出場のチェコ共和国代表は、間違いなく大会に豊かな彩りを与えた存在となったし、同じく初出場にして、チェコ共和国同様、次回の本大会出場権を手にしたイギリス代表も、1次ラウンドの戦いで大いに大会を盛り上げた。

開催時期や運営方法を批判、あるいは疑問視するような、局地的な利益に基づく意見もあるのだろうけれど、よりグローバルなファン目線で、『ボールゲーム』の価値向上について考えた場合、WBCを開催する意義は、そうした批判や疑問を寄せ付けないほど強靭な説得力を備えているように思う。

残念ながら敗退し、既に所属チームのスプリングトレーニングに合流した選手たちの多くも、口々に今大会に参加したことの充実感について語っており、優勝候補筆頭と目されながらも、1次ラウンドで姿を消したドミニカ共和国代表の選手も、その例外ではない。

『MLB.com』は現地17日付で掲載したブルワーズのウィリー・アダメスのスプリングトレーニング合流を伝える記事の中で、ドミニカ共和国代表遊撃手が語った大会を振り返る言葉を伝えている。

アダメスはカリブ海周辺諸国の人々にとっての野球について、「僕らにとって、これは生まれ持ったもの。僕らはこのために生きているし、このゲームを愛している。(野球は)僕らが赤ん坊のときからやっているもの。母親のお腹にいることから、僕らはベースボールを感じているんだ」。

「(アメリカでは)かなり多くのスポーツが行われている。彼らにはバスケットボールがあり、アメリカンフットボールもある。ドミニカ人、プエルトリコ人、ベネズエラ人にあるのはベースボールなんだ。それが僕らのスポーツなんだ」と述べている。

2023 WORLD BASEBALL CLASSIC

【ハイライト動画】ドミニカ共和国 vs. プエルトリコ

WBCでプレーする意味の大きさについては、自身が2020年にプレーしたワールドシリーズと比較して、「僕からすれば、ワールドシリーズと同じくらいと言えるかもしれない。もしかしたらそれ以上かも。もしかしたらね。ただ、とにかく素晴らしかった」と語っている。

今大会ではジェレミー・ペーニャ、そしてワンダー・フランコに次ぐドミニカ3番手の遊撃手として1試合のみに出場し、1次ラウンド敗退となったアダメスは、2020年シーズンのワールドシリーズにおいて、レイズの正遊撃手としてプレーするも、優勝したドジャースに討ち取られた最後の打者となっており、WBCとワールドシリーズ、両方の大舞台で充実感と悔しさを味わっている選手である。

それだけに、そうした選手から発せられた「もしかしたら、WBCはワールドシリーズ以上かも」という言葉もまた、大会の意義深さを端的に表現していると言えそうだ。

「わしは第1回大会からWBCを観てきた」。何十年か後、未来の若き野球ファンの前で、そんな自慢話をする日が来るのだろう。大会が終盤に差し掛かり、日本が5大会連続のベスト4入りを果たしたこともあって、興奮の度合いが増す一方、同時に日一日と試合が減っていくことへの寂寥感も込み上げてくるなか、そのようなことを思う今日この頃である。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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