【ハイライト動画あり】メキシコがカナダに快勝。アメリカを抑え1位で準々決勝へ。WBC 1次ラウンド プールC

カナダ vs. メキシコ

大会前、アメリカ優位が予想されていたプールCは、2勝1敗でカナダ、メキシコ、アメリカの3チームが並び、1勝2敗のコロンビアにもチャンスが残されるという混戦模様のまま最終日を迎え、アリゾナでのデーゲームではメキシコとカナダが合間見えた。

この試合の勝者は準々決勝進出が確定し、メキシコは勝利でプールC首位通過が確定するも、負けると敗退が決定。一方、カナダは勝利で勝ち抜けは決まるも、順位はナイトゲームの結果次第となり、敗戦でもわずかながら準々決勝進出の可能性を残すことになる。

試合は初回に動きを見せる。先攻のメキシコは死球と内野安打で走者を出し、カナダ先発のロブ・ザストリズニーのボークで一死2・3塁とチャンスを拡大すると、ラウディ・テレスによるライト前への2点適時打で効率的に先制する。

一方、前日の試合でハムストリングを痛めた主砲フレディ・フリーマンの大会からの離脱が決まり、苦しい状況でプレイボールを迎えたカナダは、初回にメキシコ先発の好投手ホセ・ウルキディを攻め、先頭エドゥアール・ジュリアンの二塁打を皮切りに、単打と四球で無死満塁のチャンスを作ると、一死からオット・ロペスの適時打で1点を返す。

この後、メキシコが2回にランディ・アロザレナの適時二塁打で1点を加えると、カナダも負けじと4回にボー・ネイラーがソロ弾を左中間スタンドに運んで応戦。試合中盤は接戦のなか、緊迫感のある鍔迫り合いが続く。

ターニングポイントは6回に訪れた。メキシコは一死満塁の絶好機で今大会当たっているアロザレナが走者一掃の二塁打の放ち、一気にリードを広げると、この後も1点を加え、7-2とカナダを突き放す。メキシコは7回にも押し出しと犠飛で2点を加え、試合は9-2と一方的な展開に。

試合はその後、両軍ともにソロ本塁打で1点ずつ加点し、10-3でメキシコが勝利。メキシコはプールC首位での準々決勝進出を確定させ、カナダは状況的に厳しいながらも、今後の運命は夜の試合の結果待ちとなった。

◆試合結果
メキシコ｜2 1 0 0 0 4 2 1 0｜10
カナダ　｜1 0 0 1 0 0 1 0 0｜ 3