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イスラエルvs.ベネズエラ
ホセ・キハダという名を耳にすれば、MLBファンの方であれば、「ああ、あの選手ね」と、すぐにピンとくるであろう。エンジェルスの救援投手であり、調子が良い時はなかなか頼もしいのではあるが、すぐに制球が荒れるので、大谷翔平の先発登板した試合で出てくると、二刀流スターの好投を無駄にしないかと、日本人ファンをヒヤヒヤさせる、スリリングな男なのである。
そんなスリリングな救援投手が、「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)の『死の組』こと、プールDでやけにワイルドな姿を見せている。と言うのも、キハダはドミニカ共和国とプエルトリコの同居するプールDで開幕3連勝を飾り、プール一番乗りで早々と準々決勝進出を決めたベネズエラ代表のロースターに名を連ねている。
そして、ドミニカ共和国に勝利した初戦と、ニカラグアに勝利した第3戦でリリーフ登板し、いずれも1回を投げて無失点と好投したのだが、マウンド上でのユニフォームの着崩し方がエライことになっているのである(ハイライト動画の2分50秒から3分15秒)。
2023 WORLD BASEBALL CLASSIC
【動画】ホセ・キハダ投手のボタンが外れる様子(2分50秒~3分15秒)ベネズエラ vs. ドミニカ共和国
とにかく、シャツが派手にはだける。
出てくる時は普通に着ているのだが、何球か投げると、ユニフォームのボタンが外れ、前がはだける。それもボタンの上2つ3つが外れると言う生易しさではなく、5、6個一気に外れて、前が全開になるのである。本人も気になるのか、マウンド上でグラブを外して丁寧にボタンを締め直すのだが、酷いときは1球投げただけで元の木阿弥になる。
そして、ドミニカ共和国戦でそんな珍場面を見せたキハダが、ニカラグア戦の7回に登板すると、やはり同じことがマウンド上で再現された。よく見ると、フォーシームをハードに投げると、ボタンが派手に外れる傾向にあるらしい。
現地の実況ではアナウンサーが面白がり、「今、カウントはツー、スリー。ストライクが2つにボタンが3つです」などと言って大笑いしていた。また、カメラがベネズエラのダグアウトを抜くと、トレーナーと思われるおじさんが、ソーイングセットらしきものを手に、いつでも応急措置に出ていけるようスタンバイしているのが、なんとも滑稽だった。
不思議なのは、ベネズエラの他の選手のボタンはプレー中に外れないところだ。投手も野手も、最初からボタンの上2つ3つを外して着崩している選手はいるが、キハダのようにいきなりボタンが全開に外れるというワイルドな風貌に早変わりする選手は皆無である。
なお、キハダが登板した2試合には、ベネズエラ代表が青を基調にしたセカンドユニフォームを着用したと言う共通点があり、臙脂を基調にしたファーストユニフォームを着用したプエルトリコ戦で、キハダは投げていないと言う点は注目すべきであろう。
果たしてファーストユニフォームでもキハダのボタンは外れるのか?今後も、ベネズエラ代表の試合からは、目が離せないことになりそうだ。
J SPORTS 編集部
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