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野球 コラム 2023年3月14日

【WBC現地レポート】チェコ共和国代表の裏話と東京で起こった夢ような出来事を少し

野球好きコラム by 松山 ようこ
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東京ドームに掲げられたチェコの国旗

「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)本大会初出場で初戦を初勝利。毎試合すばらしいプレーと立ち振る舞いで話題を呼んだチェコ共和国。東京ラウンドで起きた裏話と夢のような出来事とをいくつかお伝えしたい。

◆大谷翔平を3球三振させた投手は『スター・ウォーズ』フリーク

電力供給会社で電気技師として働くオンジェイ・サトリア投手。120キロ台のストレートと110キロ台のチェンジアップのみで、日本のトップ選手を翻弄し、大谷翔平を三球三振に打ち取った。

仕事だけでなく野球の技術も職人技が光ったが、実はかなりの『スター・ウォーズ』フリークで、大好きなキャラクターはダース・ベイダー。登板前は「May the force be with you(フォースとともにあらんことを)」を仲間と言い合って出ていくのだとか(ダース・ベイダーは言わないけど!)。

◆監督の家族は道で日本人から「おめでとう!」と言われまくった

敗戦後の会見で日本に感謝を表してハチマキ姿で登場して、日本のファンを魅了したパベル・ハジム監督。実は日本へは家族も一緒に来ていたという。初戦の歴史的初勝利の後は、電車や道で多くの日本人から「おめでとう!」と祝福されて、ハイファイブし合ったりしたのだとか。そんな経験は人生初めてで、家族ともども最高の気分にしてもらえたと感謝しきりだった。

チェコから駆けつけた200人ものファンもすばらしかった。最終戦では、終盤に投手陣が先頭四球で交代したり、打ち込まれて交代したりしたが、スタンドから温かい拍手と声援をおくり続けた。選手たちもそれに応えるように、土壇場で2点を返して満塁の見せ場をつくるなど、最後まで粘り強く戦った。

そんな選手たちをハジム監督も誇らしげに称え続けた。「私たちのチームは、どんな試合でもベストを尽くす。シーズンの戦いであろうと、オールスターゲームであろうと、エキシビションゲームでも変わりません」。

2023 WORLD BASEBALL CLASSIC

【ハイライト動画】中国 vs. チェコ共和国

同監督は、ほぼボランティアで指導者として25年。試合前の練習でも、選手たちとじゃれ合ったり、会見場では「Hello Hello」と入ってきたり、「アリガトウゴザイマシタ」を繰り返したり。周囲を盛り上げようとする親しみやすい人柄が炸裂していた。

オーストラリア戦後の記者会見

◆試合後、敗れた相手の監督に「おめでとう!」と伝える

最終戦で敗れた後、勝ったオーストラリアのデービッド・ニルソン監督と話していたハジム監督。内容を会見で尋ねられて、明かした事実も神回答だった。

「おめでとうと話しました。オーストラリアにとって、1次ラウンド突破は初めてのことですから。どのチームにもいつも起こることではありません。だから、お祝いの気持ちを伝えて話したのです」。

文/取材:松山ようこ

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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