【ハイライト動画あり】初戦黒星の優勝候補ドミニカ共和国、ニカラグアに勝って大会初勝利。WBC 1次ラウンド プールD

ニカラグアvs.ドミニカ共和国

『死の組』の前評判に相応しい激戦模様となっているプールDは折り返しとなる3日目を迎え、マイアミのデーゲームでは、初戦で驚きの敗戦を喫し、この試合にバウンスバックを期す優勝候補筆頭のドミニカ共和国と、WBC初勝利を目指す初出場のニカラグアが対戦した。

ドミニカ共和国は初戦で2二塁打と当たっていたフアン・ソトをリードオフで起用すると、これが早速奏功する。1回にソトがレフト前への単打で出塁すると、4番ラファエル・デバースの打ち返した単純なレフト前への打球を左翼手が後逸する隙に、ソトが生還し、ドミニカ共和国は2試合連続で初回に得点することに成功。

この大会でまだ得点圏に走者を置いての得点がなかったドミニカ共和国は、2回に無死二塁から追加点の好機を逸するも、3回に二死1・2塁のチャンスを作ると、ここはエロイ・ヒメネスの適時打で加点し、2-0とする。

持ち前の得点力を発揮し始めたドミニカ打線は4回、先頭打者からの3連打で1点を追加すると、二死1・3塁からフリオ・ロドリゲスの適時打で4-0とし、じわじわとリードを広げ始める。

対するニカラグアは、打線が4回を投げたドミニカ共和国先発クリスティアン・ハビエルを攻めあぐね、スコアボードに「0」を並べると、5回以降も相手のブルペンを打ち崩せない状況が続く。

対照的に打棒の勢いが止まることのないソトは、6回に右翼スタンド2階席へ消える特大のソロ弾でチームに追加点をもたらす。これには打たれたフニオール・テジェスも苦笑いを浮かべるほかなかった。

7回にはこの試合、連続して中堅への大飛球で観客を沸かせていたマニー・マチャドが3度目の正直で右翼フェンス越えの本塁打を放ち、ドミニカ共和国が勝負の行方を決定付ける6点目を奪う。

終盤まで投打で相手を圧倒していたドミニカ共和国は、7回から登板したベテラン右腕のセサル・バルデスがピリッとせず、1回2/3を投げ3安打3四球1失点と課題を残すも、6-1の完勝で今大会初勝利を挙げた。3連敗のニカラグアは、WBC初勝利を懸け次のベネズエラ戦でのアップセットを目指す。

◆試合結果
ドミニカ共和国｜1 0 1 2 0 1 1 0 0｜6
ニカラグア　　｜0 0 0 0 0 0 0 1 0｜1